2020年9月
■2020年9月
マツダは、小型商用車の「ボンゴバン」を2020年7月17日に全面改良を実施、同年9月11日より販売を開始する。
「マツダボンゴ」シリーズは初代ボンゴバンが発売された1966年以降、2020年5月までの累計で210万台以上が発売されたマツダの小型商用車。今回の全面改良では自社生産を終了し、ダイハツのインドネシア工場からOEM供給を受け、「ボンゴバン」としてリリースされる。
エクステリアはトヨタ「タウンエースバン」、ダイハツ「グランマックスカーゴ」と共通のデザイン。ボディサイズは全長4065㎜×全幅1665㎜×全高1930㎜、ホイールベース2650㎜。先代に対して全長は215㎜短くなったが、全幅は35㎜拡大、全高も65㎜高くなった。機動力にすぐれるボディサイズであり、最小回転半径も4.9m(4WDは5.3m)を実現している。
乗車定員は5名。後席使用時の荷室長/荷室フロア長は1255㎜/1390㎜、後席収納時の荷室長/荷室フロア長は2045㎜/1760㎜を確保。また、床面地上高は620㎜とし、開口幅790㎜の両側スライドドア、開口部のワイドなバックドアによる積載性のしやすさ、使い勝手のよさをアピールポイントとした。最大積載量についても軽商用車を上まわる750kg(4WDは700kg)。5名乗車時でも500kgを確保している。
パワーユニットは新開発の1.5リッター4気筒エンジンを搭載。最高出力71kW(97ps)、最大トルク134Nmを発生し、可変バルブタイミング機構「デュアルDVVT」の採用により、すぐれた経済性とトルクフルな走りを実現したという。グレードはベーシックな「STD」と「DX」を設定。2WD、4WDとも5速MTと4速ATが設定されている。
先進安全技術については新開発のステレオカメラを搭載した予防安全装備「スマートアシスト」を全車に標準装備する。夜間の歩行者に対応する衝突回避支援ブレーキ機能、ペダル踏み間違いによる急発進の抑制機能(AT車)、車線逸脱警報機能、先行車発進お知らせ機能、オートハイビームなどにより、安全・安心をサポート。そのほか、VSC&TRC、LEDヘッドランプ、ヒルスタートアシストコントロールなども装備される。