NAロードスターの4輪ダブルウィッシュボーンサスペンションの利点は何ですか。ロータスエラン初代と比較してどうですか？S13の前輪ストラットは論外ですよね？

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まず型式にとらわれては何も理解できません。

マクファーソンストラットはアッパーアームが0mmのダブルウィッシュボーンと考えましょう。
そうするとなぜストラットが採用されるのかが判ります。

ダブルウィッシュボーンはスプリングやショックとは独立したアームが存在するため、荷重に対する剛性が高くなります。
その反面スペース的には不利で、フリクションが大きくなります。
設計の自由度は高いものの制約が多く、妥協しなければなりません。
この皺寄せは大きなレバー比であったり、アライメント変化の大きさであったりします。

ストラットの場合は、剛性、特に横方向には弱いものの、スペース的な制限は少なくある程度、理想的なレイアウトが可能です。
アライメント変化は予測しやすく、レバー比は1に近いために設計はしやすくなります。
またショックが長くストロークを大きくすることが可能です。
タイヤの性能が向上した現在では、それほど不利とはいえなくなっています。

初代エランのリアサスペンションは普通のストラットです。
リアのストラットは、前後方向の入力に弱くトー変化が大きいという欠点があるものの、ストロークが大きく取れるというメリットは大きく、現在でもWRCでは使われています。

ロードスターのリアのストローク不足は有名で、私も手を焼きました。
ショックのフリクションが増えるのを覚悟して、アッパーマウントを加工し解消しましたが、動きは良くなかったです。