フランスはなぜ高級車を作らなくなったのですか？

Question

「かつてはブガッティ（現在フォルクスワーゲングループが商標を所有）やファセルのような高級車メーカーも存在したが、第二次世界大戦後にその多くが消滅し、現在はルノーやプジョー、シトロエンといった小型車が中心である。」（wikiより引用）

Answer 1

まあ、そもそも高級車の定義を、Wikipediaの執筆者がきちんと言えるかどうか謎ですけどね。
シトロエンにしろルノーにしろ、大統領の公用車を納入してきた実績はありますし、格の低い車ばかり作っていたわけではないですよ。

さすがにねえ、戦前の高級車の水準を持っているわけではないですが。

一言で言えば、売れないから、でしょう。
売れないから、儲からない。
儲からないから、歴史の荒海に揉まれて消えていった。

フランスだけではありません。
ドイツでもイタリアでもイギリスでも、名門とされた高級車メーカーやスポーツカーメーカーは大量に倒産、廃業しています。
辛うじて名前が残っているものの、何社もの手を渡り歩いた不安定なメーカーもあります。
（一部には成り上がりという批判もあるようですが）アストン・マーティンでさえ経営危機に陥った回数は少なくありません。ポルシェだって、一時は倒産寸前まで追い込まれました。
今、生き残っている上級志向のブランドでさえそうなのです。
更に顧客の少ないメーカー（バックヤードビルダーやコーチビルダー等含め）は生き残ることはできなかったのでしょう。もはや自動車は数を売ってなんぼの世界です。数を売ることが前提ではない高級車やスーパーカー（ロールス・ロイスや現在のブガッティですね）は、よほど利幅を確保しないと苦しいでしょう。逆に言えば、それが許されるようなブランドを保たなければなりません。

質問者からのお礼コメント

ありがとうございます！

Answer 2

第２次大戦後に高級車に対する懲罰的な税制ができたからではなかったでしょうか。
シトロエン２ＣＶなどは税制のカテゴリーから名前がついていると聞いています。
とにかくフランス車といえばボディの割に小さいエンジンをぶん回して乗るという感じでしたから大馬力に対して税金が高かったんですね。
そういった環境ですから大馬力の高級車が淘汰されていきました。
イタリアも国内専用に２０００ｃｃのエンジンを載せたフェラーリを作っていた時もあるくらい厳しい税制を敷いていたようです。

ＥＵが統合されてからはフランスだけの基準を通すのも難しそうですから最近は変わってきたようですが一度途絶えた高級車の復活は難しそうです。