アルピナB3がM3とほぼ同額の価値があるのですか？

Question

BMWでもアルピナは買えるそうですがニコルによる中間搾取でかなり高くなっています。
ドイツではB3の方が100万以上安い価格だそうです。
エンジンもサスもブレーキもトランスミッションなど主要部品はM3と比べれば質は落ちると聞きます。

2ちゃんねるではM3買った方が良いのでは？という声があります。
M3の方が良いのは当然であってアルピナという稀少性やアルピナによる味付けに価値を見出せる人だけば買えばいいという声もあったり。
工業製品としてみればM3の方がずっといい車なのは間違い無いのですか？
ニコルの中間搾取がなくBMW JAPANが取り扱えばもっと安くなるのではという声もあったのですがどうなのでしょう？
B3はマニア向けの車なのでしょうか？
M3やC63ではない、稀少性であったり人とはちょっと違う車に乗りたいなあという人向け？

Answer 1

車の金額に対しては、本国仕様と日本仕様では装備が違うため、一概に高いとは言えません。たとえば、日本仕様では、ナビ、Hifiスピーカーは標準ですが、本国ではオプションです。同様にＭ３も全く同じ仕様ではない為あくまでも日本仕様は日本国内向けの仕様と考えた方がいいですよ。
その為、本国の価格差などは参考程度にしかなりません。

さて、本題のＭ３とＢ３がどちらが優れているかに関しては、方向性が全く違うため単純に比較するのは難しいですね。

また、工業製品としてみた場合であっても、どちらが優れているかは、非常に難しいところではあります。

たとえば、エンジンに関してですが、確かにアルピナのエンジンはＮ５５ベースとなっており、全くのオリジナルではありません。

ただ、Ｎ５５の部品としては使っている部分は、エンジンブロックのみであり、シリンダーヘッドやピストン、コンロッド、クランクシャフト、タービンに至るまですべて専用の物が使われています。
また、冷却系もラジエター、オイルクーラー、インタークーラーまですべて専用設計であり、ここにも３３５と共通部品はありません。

また、ミッションに関してですが、ここにも３３５と共通の部品はなく、ミッション、トルクコンバーター、プログラムに至るまですべて専用です。

そして、足廻りですが、タイヤ、ホイール、サスペンションは専用品、ショックはアルピナ専用プログラムとなっております。

ブレーキに関しては、ブレンボＯＥＭの１８インチブレーキが採用されています。

その為、車に関して走りの部分で影響を与えるであろう部品はすべてアルピナ専用となっているため、ＢＭＷの３３５とは、似て非なるものとお考えください。

さてここで問題ですが、工業製品として優れているというのは、どのような部分を指すのでしょうか？

たとえば、ＢＭＷ Ｍ３のブレーキですが現在採用されているものは、ブレンボ製です。なぜ、ブレンボ製を採用しているかといえば、自社で作るよりもいい製品を安く手に入れることが出来るから採用するわけです。

アルピナとしても同様で自社で作った方が高性能もしくは性能の割に低単価である物は自社製の物を採用しています。

たとえば、マフラーはアクラポビッチを採用しているのは上記の点からだと思われます。

Ｍにしてもアルピナにしても自社の掲げる最高の車を作るための部品としてＢＭＷのシャーシや部品を採用しているに過ぎません。

後は、メーカーとして必要なものは作るし、必要ない部分は流用するといった感じです。

上記の様な観点からみて頂けると、どちらが優れているか優劣つけがたいという意味も、わかっていただけるかとは存じます。

是非機会があったら乗り比べて頂き、御自身がお好きな方を選んで頂くのが一番失敗しない方法だとは思います。

一般的には街中を中心に乗るならＢ３、サーキットを中心に乗るならＭ３とは言われていますが、やはり御自身の嗜好に合う車が一番です。

また、同列上でＣ６３が出ていますが、現在出ているモデルに関しては、Ｂ３やＭ３と比べると走りの優位点は残念ながらございません。

もっとも雰囲気を楽しみたいのであれば、Ｃ６３の選択もありだとは思います。

Ｂ３とＭ３はベース車両は同じであっても全く別の性格を持った車です。ただ、どちらもガソリン３０００ｃｃクラスであれば、世界最高峰の走りが楽しめますので、是非楽しんで頂ければと思います。

質問者からのお礼コメント

ありがとうございます。
装備品が違いで価格も違っている点は見落としていました。
アルピナもMもそれぞれ良いところがあるのですね。
速さだけならほぼ同じみたいですし、エンジン性能も大差なし。