アルファロメオとフィアットとクライスラーはどういう関係ですか？

Answer 1

アルファロメオもクライスラーも、フィアット傘下のブランドです。

クライスラーはフィアットについて戦略的な提携相手という表現をしていますが、組織上はすでに独立した企業ではなく、フィアットの１事業部という位置付けです。

そして乗用車の開発について、フィアットとクライスラーでそれぞれ得意な分野を分担しています。具体的には、VWゴルフと同クラスであるフィアット･スティーロ/ランチァ･デルタ/アルファロメオ･ジュリエッタ/ダッジ･ダートより小さい車はフィアットが、それより大きい車はクライスラーが開発し、アメリカとヨーロッパでそれぞれのブランド向けに作り分けています。

また、業績の振るわないランチァはクライスラーと車種が統合され、クライスラーとはブランドと細かい仕様が違うだけの状態になっているほか、イギリスではブランドそのものもクライスラーで販売されています。ダッジ･カーとアルファロメオも、ランチァ/クライスラーほど極端ではないにしろ、ラインナップを統合する流れにあります。

今度日本にもランチァ/クライスラーの小型モデルであるイプシロンがクライスラー･ブランドで入って来ます。PTクルーザーの代替需要を当て込んでいるわけですが、その一方でこのイプシロンを含め、長年ランチァを輸入してきたガレージ伊太里屋の去就が気になるところです。もしも日本で最もイタリア車を理解しているディーラーから輸入権が奪われるとなれば、こんな本末転倒な話はないわけです。しかし、輸入車メーカーの日本法人ほどやることなすことトン吉･チン平･カン太な組織はないので、期待は持てません。