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見た目通りのスポーティさ ヒョンデi30 ファストバック Nラインへ試乗 カローラのライバル

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見た目通りのスポーティさ ヒョンデi30 ファストバック Nラインへ試乗 カローラのライバル

上質なルックスのファストバック

ヒョンデのベーシックモデル、i30。それを派生させ、特別感の漂うシルエットとしたのが、今回試乗したファストバックだ。メルセデス・ベンツがハッチバックのAクラスをベースに、CLAを生み出した手法と基本的には同じといえる。

【画像】ヒョンデi30 ファストバック 欧州のファストバック・ボディと比較 3とカローラも 全87枚

リアまわりが伸びたことで、見た目はずっと上質に見える。市場へインパクトを与えたり、他ブランドが追従することはなさそうとはいえ、筆者はヒョンデの提案にも興味が湧いてくる。

トヨタ・カローラ・スポーツやフォルクスワーゲン・ゴルフなどが属するCセグメントでは、スタイリッシュな選択肢は少ない。ハッチバックではない何かを、とお考えの向きには歓迎されるだろう。

ヒョンデi30 ファストバックは、2021年にマイナーチェンジを受けている。それと同時に、グレード設定も簡素化された。ファストバックの場合は、スポーティなNラインと呼ばれるグレードのみとなっている。

エンジンはマイルド・ハイブリッドの1.5L 4気筒ターボガソリンのみ。トランスミッションは、6速マニュアルか7速デュアルクラッチ・オートマティックが選べる。試乗車には後者が載っていた。

スポーティなスタイリングとトリムグレードが与えられたi30 ファストバックだが、実際に運転してみても期待通り。意外と、肩透かしだったりするモデルが多いのだが。

好感触なシャシーと、充分活発なエンジン

フォード・フォーカスが備える、ドライバーの気持ちを鼓舞するような流暢な走りとまではいえない。しかし、i30 ファストバックも遠からずといった印象がある。

ステアリングの反応は正確で、挙動も自然。意欲的にフロントノーズが反応し、カーブが続く英国郊外の道を楽しませてくれる。

Nラインには、引き締められたサスペンションが組まれる。乗り心地は硬めなものの、不快に感じるほどではない。路面の継ぎ接ぎや凹凸などを、巧みに吸収してくれていた。

低速域でも高速域でも、細かな入力が連続すると若干手に負えなくなる様子。それでも基本的には安定していて、路面と息を合わせるように走ってくれる。

ステアリングホイールから手のひらへ伝わる感触は薄い。特に切り始めが顕著で、シャシー自体の仕上がりが良いだけに、少し惜しいと感じた。

最高出力159ps、最大トルク25.8kg-mとたくましい4気筒エンジンも、意欲的にi30 ファストバックを走らせる。現代の水準では驚くほど速いわけではないものの、必要以上の動力性能を与えている。

パワーの発生は滑らかで、ノイズも静か。回転の質感も良い。4気筒エンジンをアシストする電圧48Vのマイルド・ハイブリッドが組み合わされ、燃費は普通に運転していても14.5km/L程度は得られるようだ。

見た目にそぐわないスポーティさ

1つ気になったのが、デュアルクラッチAT。ドライバーが望む変速タイミングより、常に1歩遅れるような印象がある。

筆者なら、英国では1200ポンド(約20万円)お手頃な6速MTを選ぶだろう。こちらの方が、程よく活発なシャシーとエンジンの能力を上手に引き出せると思う。

それ以外のi30 ファストバックは、フェイスリフトを経ても従来どおり。ハッチバックのi30より荷室は広く、395Lに対して450Lの容量がある。そのかわり、傾斜したルーフラインによって、リアシート側の空間と後方視界が少し犠牲になっている。

内装の設えは堅牢そうだし、標準装備も不満ないほど充実している。試乗車に追加されていたオプションは、例の7速ATとボディカラーのみだった。

インテリアデザインやインフォテインメント・システムなどは、登場年の新しいモデルと比べると時間の経過を感じざるを得ない。エアコンのボタンなどがタッチモニターに集約されておらず、操作性が悪くないのは美点だけれど。

人目を引くスタイリングをまとった、ヒョンデi30 ファストバック。ハッチバックのi30と比べれば脇役的な存在かもしれないが、見た目にそぐわないスポーティな走りへ惹かれるドライバーもいるだろう。

デザインが気に入ったのなら、6速MTをチョイスして欲しい。ドライビング体験にも気に入るはずだ。

ヒョンデi30 ファストバック 1.5 T-GDi 160PS Nライン(英国仕様)のスペック

英国価格:2万6885ポンド(約449万円)
全長:4455mm
全幅:1795mm
全高:1425mm
最高速度:209km/h
0-100km/h加速:8.8秒
燃費:16.4km/L
CO2排出量:137g/km
車両重量:1302kg
パワートレイン:直列4気筒1482ccターボチャージャー+ISG
使用燃料:ガソリン
最高出力:159ps/5500rpm
最大トルク:25.8kg-m/1500-3500rpm
ギアボックス:7速デュアルクラッチ・オートマティック

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みんなのコメント

26件
  • 何で韓国車は常に日本車のライバルという記事を出すのかね
    勝った負けたのマウント取りは韓国人の気質
    日本はほぼ相手にすらしてないから鬱陶しいだけ
  • ヒョンデもなくキムチワルイ
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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