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輸入セダンの頂点「Sクラス」のグレードをざっくり整理しました。お買い得&ベストバイはどれ?

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輸入セダンの頂点「Sクラス」のグレードをざっくり整理しました。お買い得&ベストバイはどれ?

パワーユニットは3種類
日本市場に2021年1月に導入された現行「メルセデス・ベンツ Sクラス」。Sクラスは高級サルーンのベンチマークとも言える存在で、その時代に高級サルーンとして必要とされる最新の装備とメカニズムを採用しているモデルです。そんな現行Sクラスには3種類のパワーユニットが用意されています。

用意される3種類のパワーユニットは以下の通り。
・3.0L直列6気筒ディーゼルターボエンジン(S400d 4マチック系)
・3.0L直列6気筒ターボエンジン&48Vハイブリッド(S500 4マチック系)
・4.0L V型8気筒ツインターボエンジン&48Vハイブリッド(S580 4マチック系)
※48Vハイブリッドシステム:欧州で主流のマイルドハイブリッド

>>メルセデス・ベンツ Sクラスのおすすめグレードとユーザーの評価を見てみる

なお、全車駆動方式は4WD、トランスミッションは9速ATのみのラインアップとなっています。
>>メルセデス・ベンツ Sクラスのカタロググレードをチェックする

3種類の各グレードにノーマルボディとショートボディを用意
●S400d 4マチック
Sクラスの中でエントリーパワーユニットに位置するのがS400d 4マチック系に搭載された3.0L直列6気筒ディーゼルターボエンジン「OM656」ユニットです。スペックとしては最高出力330PS、最大トルク700Nmとなっていて、ディーゼルらしい大トルクが際立ったスペックとなっています。

特徴的なメカニズムとしては低回転用と高回転用で2つの大きさが異なるタービンを用意する2ステージターボを採用しているという点。小さなタービンには可変タービンジオメトリを採用していて、全域でトルクフルかつ低振動そして高い静寂性を誇ります。これまでの感覚からすると高級サルーンにディーゼルは邪道と思うかもしれませんが、メルセデスがSクラスに搭載したパワーユニットというだけあってディーゼルとは思えない静寂性をもちあわせています。

燃費はWLTCモードで12.4km/L(ノーマルボディ)。価格はノーマルボディが税込1338万円~、ロングボディが1690万円~です。※以下、現行モデルでも、価格は製造時期によって異なります。

●S500 4マチック
S500 4マチックには3.0L直列6気筒ターボエンジン「M256」ユニットに48Vマイルドハイブリットシステム、電動スーパーチャージャー、ISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレータ)と言った最新メカニズムが組み合わされます。

スペックはエンジン単体で最高出力320kW(435PS)、最大トルク520Nm。エンジンとトランスミッションの間に配置されたモーターは最高出力16kW(22PS)/最大トルク250Nmとなっています。このパワーユニットは回生ブレーキで発電したエネルギーを、容量1kWhのリチウムイオンバッテリーに充電し、そのエネルギーを低回転時の補助に使う他、エンジン始動時やシフトチェンジ時の回転合わせにも使用。

そのためアイドリングストップからの再スタートやシフトチェンジ時の振動はかなり抑えられていて、これまで以上に快適な移動を実現しています。もちろん静寂性も高い次元にあると言えるでしょう。燃費はWLTCモードで10.9km/L(ノーマルボディ)となっています。価格はノーマルボディが税込1422万円から、ロングボディが1738万円からです。

●S580 4マチック
トップグレードとも言えるS580 4マチックのパワーユニットは4.0L V8ツインターボエンジン「M176」ユニットにS500系同様48Vハイブリットシステム、電動スーパーチャージャー、ISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレータ)と言った最新メカニズムの組み合わせ。低速域やエンジンスタート時、シフトチェンジ時に電気モーターを使用するのもS500系同様です。エンジン単体でのスペックは最高出力370kW(503PS)、最大トルク700Nm。モーターは最高出力15kW(20PS)最大トルク208Nmとなっています。

このパワーユニットに直接関係することではありませんが、他のSクラスにないS580系の特権としては「Eアクティブボディコントロール」がオプション設定されているということ。他のSクラスにも装備されている連続可変ダンパーとエアサスペンションを組み合わせたAIRマチックをベースに、4輪それぞれに48V対応アクチュエータを追加し、スプリングレートとダンパー減衰力を個別制御しています。これにステレオカメラで得た前方の路面状況の情報を組み合わせて、路面のギャップを事前に予測したサスペンションコントロールを行い、今までにないフラットな乗り心地を実現しているのです。

燃費はWLTCモードで8.7km/L(ノーマルボディ)となっています。価格はノーマルボディが税込1611万円から、ロングボディが1953万円からです。

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コストパフォーマンスのS400dとSクラスらしさのS500
車両価格もそうですが、燃費や燃料単価を考えても最もコストパフォーマンスが高いのはS400dであることは間違いありません。

装備内容としても基本的にS400dとS500ではほとんど差がありませんが、S500はリアシートの快適装備やエンタテイメント系のオプションが用意されています。後ろに座ることを考えた場合はS500の方がSクラスらしいと言えるでしょう。

また電動化技術を組み合わせたS500のパワーユニットの方がより静かで、高級サルーンとして秀でていると言えます。もちろん動力性能という面で言えば、S580が最も優れていますが、果たしてその性能が必要か? となると疑問を感じるところ。

もちろん「Eアクティブボディコントロール」を装備してSクラス最上の乗り心地を手に入れたいならばS580一択です。「Eアクティブボディコントロール」が必要ないのであれば、S500がSクラスらしさを感じられるベストチョイスではないでしょうか。

>>メルセデス・ベンツ Sクラスのカタロググレードをチェックする
>>メルセデス・ベンツ SクラスPHVのカタロググレードをチェックする
>>メルセデス・ベンツ Eクラスのカタロググレードをチェックする
>>メルセデス・ベンツ Cクラスのカタロググレードをチェックする

文:西川昇吾

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THE EV TIMES

みんなのコメント

21件
  • レクサスLSはもう全く太刀打ち出来ないよね。
    場末のスナック風インテリア何とかしてほしい。
  • 頻繁に壊れたけれど、それを差し引いてもいい車でした。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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