三菱自動車工業(以下、三菱自動車)は、フィリピンでの2023年度の小売販売台数が前年度に比べ34%増の8万1473台(速報値)となり、2017年度以来の過去最高台数を記録したと発表した。
今回の販売台数増加の背景には、ユーザーからの需要が持続的なコンパクトセダン「ミラージュ G4」の販売が大幅増となったほか、MPVでトップシェアとなった「エキスパンダー」や、2024年1月に投入した新型「トライトン」が販売台数を押し上げたと分析している。
また、自動車市場全体が拡大するなかで、三菱自動車の市場シェアは18.5%(同社調べ)と、前年度比2.3ポイント増となった。
三菱自動車の中村達夫代表執行役副社長(営業担当)は、
「当社はフィリピン共和国で60年以上生産・販売事業を行い、同国経済に貢献するとともに、お客様からも強い信頼を得ております。今後もさらに多くのお客様に三菱自動車の製品を提供していくとともに、三菱自動車らしい製品と体験の両面を通じ、お客様によりご満足いただけるよう努力することで、最重要市場の1つであるフィリピンでさらなる販売拡大を目指してまいります」とコメント。
三菱自動車は中期経営計画「Challenge2025」の中でアセアン地域を「成長ドライバー」と位置づけ、経営資源を集中させ、多くの新モデルを投入することで販売・収益の拡大を図ることを発表している。「成長ドライバー」の中でも、フィリピンの自動車市場は人口の増加と高い経済成長率とともに拡大を続けていて、中期的にも持続的に力強く成長すると見込んでいる。
また、三菱自動車は現地金融機関のセキュリティバンクと、三菱自動車を専門に扱う販売金融会社「三菱自動車ファイナンスフィリピン」を2025年度に設立することで2024年4月9日に合弁契約を締結している。この合弁によってセキュリティバンクが持つ豊富な販売金融商品などを通じて、今後フィリピンでのさらなる販売拡大を推し進めていく予定だと、している。
〈文=ドライバーWeb編集部〉
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