フェイスリフト版up!にイタリアで速攻試乗。up!が苦戦する理由も
掲載 更新 carview! 文:木村 好宏/写真:Kimura Office
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空港からアウトストラーダへ向かうと90psのup!はこれまでのような3気筒独特の振動を感じさせながら、しかし明らかにパワフルな加速を始める。
シャーシは全長わずか3.6mの割には、基本的にはピッチングも少なく安定している。17インチにサイズアップしたタイア/ホイールもドタドタせずにきちんと路面を掴んでいる。やがてコモ湖に到着、周辺の狭いワインディング・ロードでは幅1.65mのコンパクト・サイズを生かしてスイスイと走って行く。前方から対向車が来ても正確なステアリングのおかげで速度を落とす事無く、すれ違う事が可能だ。
ユーザーにとって嬉しいのはフェイスリフトを受けたにも関わらずドイツでのベース価格が19%の付加価値税込みで9975ユーロ(約114万円)から9850ユーロ(約112万円)へと下がったことである。昨今自動車メーカーはモジュール工法などの導入でコストダウンを標榜するが、それがエンドユーザーにまで及ぶ事は稀である。こうしたフェアな価格設定が頻繁に見られる事を期待したい。
また、同じく販売低迷する日本では中途半端なセミオートマチック(ASGトランスミッション)の販売を止めて、バッテリーEVの「e-up!」と、「up! GTI」 (6速MT)の両極端なモデルのみの販売としてはどうだろうか?
※1ユーロ=114円で計算
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