今年でお別れ、VWブランドのアイコン的存在だったビートルにさよなら試乗
掲載 更新 carview! 写真:篠原 晃一
掲載 更新 carview! 写真:篠原 晃一
1999年に「ニュービートル」の名で日本での販売が始まり、2012年に現行型へとフルモデルチェンジされた「ザ・ビートル」。昨年9月に今夏での生産終了が米国で発表されましたが、日本でも年内の販売終了がすでに決まっています。現行ビートルはゴルフ6をベースにつくられてきましたが、ゴルフ7以降の各モデルに採用されるプラットフォームであるMQBベースではビートルをつくらない、という決断がくだされたのです。
現行ビートルの2012年から現在までの国内累計販売台数は約3万5000台(カブリオレを含む)と、決して売れていない訳ではないのですが、「2025年までに80種の電動車を投入する」という電動化の流れには抗えなかったということでしょうか。また最大の市場である米国での販売が振るわないのも一因と言えそうです。そんな中、今回はフォルクスワーゲン グループ ジャパンが「See You! The Beetleキャンペーン」の一環として設定した特別仕様車「ザ・ビートル マイスター」にさよなら試乗してきました。
ザ・ビートル マイスターは3グレードに設定されており、試乗車として用意されていたのは「ザ・ビートル デザイン」をベースに専用17インチアルミホイールやバイキセノンヘッドライト、パドルシフト、リアビューカメラなどが装着された「ザ・ビートル デザイン マイスター(車両価格:303万円)」でした。ちなみに他の2グレードは「ザ・ビートル Rライン マイスター(348万円)」、「ザ・ビートル 2.0 Rライン マイスター(397万円)」となっています。
久しぶりにじっくりと見たビートルは、ハバネロオレンジメタリックというボディ色も相まってか、独特の愛らしさとノスタルジーを感じさせる佇まい。室内はアナログメーターやインパネ周りのデザインにやや古さを感じますが、ビートルのキャラクターにはむしろ合っている印象です。
走り出して「あれ?」と思ったのはステアリングの重さ。数年前に試乗した際にはあまり気にならなかったのですが、あらためて乗ると特に低速域で若干の扱いづらさを感じます。ビートル購入者の半数は女性ドライバーということから考えるとここは少し意外でしたが、そのキャラクターの前では味わいにも感じられてしまうから不思議です。
エンジンは1.2L直4ターボで、最高出力105ps/最大トルク175Nmとスペック上はやや非力に思えますが、車両重量は1300kgと軽めですので街中の走行で気になることはありませんでした。ただ、キビキビと軽快に走らせるタイプではなく、ゆったりと走らせるシーンが似合うような挙動に感じられましたので、より力強い加速感を求められる方は1.4LターボのRライン マイスター、2.0Lターボの2.0 Rライン マイスターを試されることをオススメします。
年内でのビートル販売終了に加え、「トゥアレグ」の日本導入見送りもすでに決まっており、個性やインパクトをもったVWのアイコン的モデルが減りつつあることに寂しさを覚えますが、昨年10月に海外で発売されたスモールSUV「T-クロス」の早期導入や、電動プラットフォームのMEBを用いたビートルEV版での復活(!)にも期待したいと思います。
【 フォルクスワーゲン ザ・ビートルのその他の情報 】
フォルクスワーゲン ザ・ビートルの中古車一覧
フォルクスワーゲン ザ・ビートルのカタログ情報
フォルクスワーゲン ザ・ビートルの買取相場
ログインしてコメントを書く
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
1本になったりしたけど…21世紀の技術をもってしてもダメ!? ワイパーは未来永劫今のままなの!?!?
バニャイア、一歩先を見据えて別セッティングに集中「低グリップのトラックに焦点を当てた」/MotoGPヘレステスト
悲願のF1初優勝。レースマネジメントに長け「成熟した」ノリスをマクラーレン代表が手放しで称賛
海外からも注目のファンイベント「ルノーカングージャンボリー2024」10月27日開催
激変の空力パーツにも「変わらないと感じた」と中上。ホンダ勢4人に不評のバイクの次の一手は/MotoGPへレステスト
マセラティ 新型「グランカブリオ トロフェオ」国内オーダー開始!価格は3120万円から
トヨタから登場の[3輪車]!? しかも100万円って安すぎ!!!! 2025年登場濃厚のリーン3
三菱「ギャラン」に「ランエボ」「パジェロ」のラリーカーが勢揃い! 篠塚建次郎氏の追悼展示は三菱モータースポーツの歩みでもありました
ルクレールがバスール代表の采配を称賛「僕たちは上昇のスパイラルに入っている」。ニューウェイへの興味にも言及
GTWCヨーロッパのスプリントカップが開幕。WRT BMWとウインワードのメルセデスAMGが勝利を分け合う
世界一美しいクーペ=147+156 アルファ・ロメオGT V6ブッソ・ユニットも搭載 UK中古車ガイド
BMWは全ての電気自動車向けに目的地で充電ができるプロジェクト「BMW Destination Charging」を日本で開始
【まさに次期マツダ6?】マツダが中国で発表した流麗な新型セダンの日本導入が“絶対にない”理由
新型「フリード」5月登場! 「シエンタ」も改良で大激戦。デザイン派かコスパ派かでお勧めが違う
【年内納車も!】CX-80日本モデルは6月発表、8月予約開始。発売が遅れた“嬉しい理由”とは?
ゴルフにMINIにメルセデスに…初めての輸入車で絶対に失敗しない“王道” 5台とその理由
【くらべてみた!】人気沸騰中の本格オフローダー「ランクル250」と「ディフェンダー」 どちらがお好み?
【セダン好き集合】北米新型「カムリ」本国価格発表 かっこよすぎ…日本でも売って欲しいぞ!
【実車を見てきた!】アウトドアなクラウン「ランドスケープ」新型展示イベントに登場!
【目からウロコ!】ランクル250が注文できなかった人へ、次の一手は何をするのがベスト?
【日本人は知らない】超高級車に超実用車! 成功が見えてきた新顔「アメリカンEV」の世界を紹介