雪上裏ハイテク試乗会で 隠れたホンダイズム体感
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:本田技研工業株式会社
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:本田技研工業株式会社
先日北海道鷹栖のテストコースで行われたホンダの雪上試乗会。しかし、小沢はこれを“裏ハイテク試乗会”だと断言する…。
実は最近の車載用ハイテクは根本的なジレンマを抱えている。なぜならそのほとんどが“見えざる手”だからだ。比べると大昔のハイテクはどれもカンタンだった。パワステは走り出した瞬間に恩恵を感じたし、オートマは操作する以前にレバーを見れば分かった。どっこい最近は違う。フルタイム4WDは普段まずわからないし、ABSも同様。どちらもお値段数万円、ヘタすると数10万円もするのに価値が分かりづらい。ましてや最新ハイテクの難解さはそれ以上。確かにあれば安全&快適なんだけど、見えないものにいったい誰がお金を払うというのか…。
そこで今回の雪上試乗会。分かりにくいハイテクも滑りやすい雪上なら一発というわけだ!
まずは“VSA”である。VSAはトヨタでいうVSC、ドイツ車系でいうESC。英語で「Vehicle Stability Assist」で、直訳すると車両安定性補助なんだけど、要は“スピン防止機能”だ。と言われても欧文3文字なんて覚えずらいし、各メーカーで名前がバラバラなのも最悪。明日には忘れてる気がする…が、不肖小沢、今回に限っては良く覚えました。というのもVSAオフで見事クルマぶつけたんだもんね。あーVSA様さま、ありがたやありがたや(笑)。
フィットで滑りやすい氷上路面を走った時だ。まずVSCオンで時速60キロぐらいでステアリングを左右に思いっきり振って蛇行してみる。すると多少すべるが基本的には切った通り曲がる。うーん、つまらん、つまらんぞ、フィット! ところがどっこい、VSAをオフにして同様に走ってみたらありゃまー、あれよあれよとタコ踊り。FFなんでそれなりにフロント荷重のままステアリングを切らないとキレイにオシリが出ないんだけど、タイミングが合えばズリズリとテールを振る。ま、スキーでいうウエーデルンみたいなもんだ。(わかるかなウエーデルンって?)ってなわけで「あー、楽しい!」と調子に乗ってた小沢。そのまま加速してったら壁にドッカーン! いやー、久々にやっちゃった。冷や汗かいたぜ。雪の壁だからボディには傷つかなかったけど。
要するにオシリが出た時に、瞬時にフロントの外側タイヤにブレーキをかけてオーバーステアを消し、逆にフロントが滑った時には、リアの内側タイヤにブレーキをかけてアンダーステアを消してくれるもの。ちょっとのスピンは許容するが、オオッとヤバい! って時にギギギ! と微妙な音と共にブレーキがかかって滑りを止める。ホント、これは体験してみないとわからないよねありがたさが。おそらく公道だったらリアフェンダーの修理一発、15万円はかかるだろうなぁ。あるなら付けたほうがいいかもねVSA。
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