718ボクスター&ケイマンにGTS登場。濃密な走りと特筆すべき快適性
掲載 更新 carview! 文:竹花 寿実/写真:Kimura Office
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今回は「718ケイマンGTS」の7速PDK車で、古都ロンダの郊外にあるプライベートサーキットのアスカリ・レースリゾートも走行した。インストラクターの先導で徐々にペースを上げ、最終的には高速コーナーでカウンターステアを当てるほどのハイスピードドライビングとなったのだが、その領域でも非常にコントローラブルで、実に気持ちの良い走りが楽しめた。「718ケイマンS」もトラクション性能は、それ以前から向上していたが、GTSはさらにレベルアップしており、極めて高い安心感を持って走らせることが出来るのである。
また、718ボクスター/ケイマンGTSのどちらも、スポーツプラスを選んでいても乗り心地が十分に確保されている点も特筆すべきだろう。スポーツモードではさらに一段しなやかで、ノーマルモードであれば、もはやデイリーユースに全く問題無く使える快適性である。だから、高性能なスポーツカーだからといって構える必要は全くない。気負わずにポルシェのスポーツカーの、それもGTSと呼ぶに相応しい走りを楽しめるのだ。若干クーペボディの718ケイマンGTSの方がボディ剛性の点で優位にあるが、クーペとオープンは好みと予算で選べば良いだろう。
そしてGTSの名を与えられたこの2台は、専用デザインのフロントバンパーや、ブラック仕様のヘッドライト&リアコンビランプ、センター2本出しのエグゾーストエンド、ブラック塗装の専用20インチアルミホイールと、エクステリアがマッシブな印象に仕立てられている点も大きな魅力。ブラック基調のインテリアも、「GTS」のロゴをあしらったスポーツシートやアルカンターラのステアリングホイールやトリムが、気分を高揚させる。
日本での価格は、「718ボクスターGTS」が1032万円(7速PDK車は1092万2000円)、718ケイマンGTSは993万円(7速PDK車は1053万2000円)となっている。確かに安くはないが、これほど濃密なポルシェの走りが味わえるのなら、この価格は必ずしも高くはない。
※日本での発売価格、仕様等への記述は取材記者が海外試乗会で独自に入手した非公式の情報に基づいている場合があります。
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