音声認識やデジタル画面が斬新なメルセデスAクラス。課題は固めの乗り味と価格
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:菊池 貴之
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:菊池 貴之
若々しくスポーティーなルックス、実用的なパッケージングに加え、Sクラスにすら搭載されていない対話式音声認識システムを採用した新型Aクラスは、これまでのクルマにはなかった最新のユーザー体験を味わわせてくれるモデルだ。
加えて、オプションのセーフティパッケージを選べば、ウィンカーを操作するだけで車線変更できるアクティブレーンチェンジングアシストを含め、Sクラスにほぼ匹敵する先進安全装備が手に入る。走りには少し荒削りな面が残っているが、それを差し引いてもショッピングリストの最上位に置く価値のあるクルマであるのは間違いない。
価格はベーシックモデルの「A 180」が328万円、装備を充実させた「A 180 スタイル」が369万円。「ゴルフ TSI ハイライン テックエディション」が353万円であることを考えると価格競争力もあるように見える。しかし、ゴルフのハイラインには先進安全装備やナビゲーションシステムが標準で付いてくるのに対し、Aクラスはそれらがオプション扱い。様々な先進安全装備を組み合わせたレーダーセーフティパッケージが24万5000円、ナビゲーションパッケージが18万4000円。合計42万9000円支払わなければ、これまで書いてきたような先進性は手に入らない。A180スタイルだと合計411万9000円となり、ゴルフGTIと並ぶ。さらに「AMGライン」を選択すれば25万5000円のプラスだ。
こう考えると、Aクラスは決して安いクルマではない。また、Cクラスにも言えることだが、レーダーセーフティパッケージをオプション扱いにしているのは「最善か無か」を標榜するメルセデス・ベンツらしからぬ設定だ。とはいえ、クルマに限らずモノの価値は常に相対的なものである。これまで味わったことがないような先進感に魅力を感じる人にとって、それが400万円代前半で手に入るのはかなり魅力的に違いない。
QI(ワイヤレス充電)スペースの横にあるUSBポートをふと眺めると、普及前夜のUSB-Cポートがあった。日本メーカーだったら現段階での汎用性を考えUSB-Aポートを選択するところだが、メルセデスは未来を睨んでUSB-Cを採用してきた。どちらがいいとか悪いという話ではない。が、こうした些細な部分にも、クルマの進歩の在り方に対する姿勢の違いが表れている気がした。
ログインしてコメントを書く
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
【MotoGP】ヤマハがカタルニアGPで新エアロパッケージを投入。苦戦仲間ホンダとのアプローチの違いが浮き彫り
「2年間の車線規制を解除します」 阪神高速「阿波座」前倒しの前倒しで実現!? 渋滞のガンついに除去
打倒「新型フリード」!? トヨタが“新”「シエンタ」発表! 新カラー追加 & 装備充実化し発売! 反響の声は?
ウイリアムズF1、モナコ用スペシャルカラーのFW46を発表。スポンサーのキャラクター、デュラセル・バニーをフィーチャー
「ランボルギーニBMW」といわれた「M1」がたったの5750万円!? 安い理由はグレーな来歴のせいでした
電動バイク/電動アシスト自転車をスマートに切り替える「ENNE F750」のナンバープレート回転システムを公開
レッドブル、モナコにハイダウンフォース仕様のリヤウイングを投入。迫るライバルとの戦いに万全を期す
運転が好きになる小型車「スズキ スイフト」
トヨタ・シエンタを一部改良 外装色追加と人気オプションをグレード毎に標準装備へ
耐久性と航続距離を向上させた「液体水素GRカローラ」がS耐富士24時間レースに挑戦!
マツダが“新”「軽トラック」発売! 5速MT+“LSD付き”4WDも設定! めちゃ機能向上した「新スクラムトラック」 約106万円から
トヨタとポルシェだけじゃない。前年覇者フェラーリ、2024年のル・マンは三つ巴以上の争いになると予想
スズキ ハスラーに新スタイル「タフワイルド」登場! 通常モデルもアップデート&価格上昇も
PHEVで高性能なランボSUVの本命「ウルスSE」は3150万円。電動パワー+新デザインでお買い得
【予算もサイズも性能も好敵手】アルファロメオ「ジュニア」とレクサス「LBX」買うならどっちだ
【購入前にマストで訪れたい】LBXの世界観を体感できるポップアップ展示が世田谷にオープン
シビックがイメチェン&出力アップ! スポーティな25年モデルが米で公開。日本にも近々上陸か
【若手も中堅も不足中】“クルマ離れ”はある意味ラッキー! 自動車メディアを目指す人必見の業界事情とは?
218万円の激安カローラクロス「G“X”」はアリかナシか? 装備をチェックしてみた!
【悲報?】販売好調の人気SUV「ヴェゼル」が商品改良で“大穴グレード”を落とした大人の事情
「シエンタ」が商品改良。変更点は少ないが、ハイブリッド7月、ガソリン8月と納期が大きく改善