AMG GT試乗。ポルシェ911の市場を奪えるか?
掲載 更新 carview! 文:島下 泰久/写真:メルセデス・ベンツ日本
掲載 更新 carview! 文:島下 泰久/写真:メルセデス・ベンツ日本
おかげで途中で立ち寄ったラグナ・セカのサーキットでも、とにかくアンダーステア知らず。どちらかと言えば軽いリアが出ていきたがる感じが強いが、そこですかさずアクセルペダルに足を乗せれば、にわかに挙動が落ち着いてくる。つまり減速は直線で終わらせておいて、ターンインの時にはすでにアクセルペダルに足を乗せておくという、今時のフォーミュラカーのような、あるいは最近のスーパースポーツカーに共通する運転が求められる。ワインディングロードなどでは筆者としては、できればターンインの時にはブレーキに足を乗せておきたいのだが、そうすると却って不安定になってしまうのだ。
たとえば同じような傾向のフェラーリF12のようにシビアではないけれど、本当に速く走らせようとしたら、同じような運転が求められる。歯応えはかなりある。
最初に書いた通り名称はGTであり、ターゲットはポルシェ911である。サイズも全幅以外は使い勝手が良いし、2人には十分な荷室も用意されている。よって、もう少しリラックスした乗り味のクルマなのかと想像していたのだが、実際にはまったく違っていた。AMG GTはここまで書いてきたように、至極スパルタンなピュアスポーツカーだったのだ。
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