BMW X4試乗。フットワークの28iか、直6の35iか…
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:中野 英幸
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まずはxDrive28i Mスポーツに試乗した。2Lで245ps/350Nmという3.5L級のパワースペックを引き出していること自体は、いまどきのダウンサイジングターボとしては珍しくない。むしろこのエンジンで特筆すべきなのは、回転フィールという感覚的な部分においてもそんじょそこらの6気筒エンジンに負けていない点だ。回転のザラつきは皆無。極上のスムースさと爽快なサウンドを保ったままトップエンドまで回りきる様は、さすがBMWである。
ウェイトは1870kgと決して軽くはないが、上り勾配でも常にスロットルペダルの踏み込み具合に応じた加速をもたらす。高速道路をクルージングしているだけなら、軽くアクセルペダルに足を載せておくだけ、というイメージ。そして深く踏み込めば鋭いダッシュを見せてくれる。よほどのスピード狂でない限り、xDrive28iでも動力性能に不満を感じることはないだろう。
とはいえ、である。xDrive35iに乗り換えてみると、「うーん、やっぱりBMWのストレート6はいいなぁ」と思ってしまうのも事実。フル加速時のとんでもない加速力もさることながら、芳醇なトルク感や、ピッと芯の通ったスムースさには、スペックでは表現できない贅沢感がぎっしり詰まっている。
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