NSX一般公道試乗。見えてきた美点と欠点、販売問題も
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:望月 浩彦
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乗りやすさをテーマに据えつつ、本格度をもグンと嵩上げした新型NSX。その副作用は実用面、とくに街中での扱いづらさとしてオーナーを悩ませるだろう。スリーサイズは全長4490mm×全幅1940mm×全高1215mm。経験上、幅が1900mmを超えてくると気を遣うシーンが明らかに増える。加えて、空力性能を考慮してデザインしたというドアミラーには電動格納機能がついていない。駐車場に停めるたびに、クルマから降りてミラーをいちいち格納しないといけないのか、と思うと気が重くなる。
それでも停められる場所が見つかればラッキーだと思わなければいけないだろう。新型NSXは駐車場を極端に選ぶ。まず、出入り口に段差や傾斜があるとフロント部を擦る可能性が高い。立体駐車場のパレットも厳しいところが多いだろう。運良く入れたとしても、幅が駐車枠内に収まるかどうか。そこをクリアしても、今度はタイヤが車止めに当たるまでバックしようとすると、リアディフューザー部をゴリッと擦ることになる。都市部に住んでいる人がNSXでお出かけをしようと思ったら、まずはどこに停めるかを考えてから出発したほうがいい。
このあたりは、北米主導の商品づくりによる弊害だ。北米ならほとんどストレスなく乗りこなせるだろうが、残念ながら日本ではそうはいかない。車幅は仕方ないが、スイッチ操作でフロントをヒョコッと持ち上げるリフターや電動格納ドアミラーなど、使い勝手を高めるアイテムの導入を日本から北米サイドに強く働きかけて欲しいところだ。実は走行フィール面にも同じような部分があるが、これは次のページで書く。
めでたく停めるところが見つかって、お買い物。リアには実用的な大きさのラゲッジスペースがあるが、かなり熱くなるので食料品は入れないほうがいい。花束もNG。ワインも絶対にダメ。かといってミッドシップだけに室内にはものを置くスペースはほとんどない。なにしろカップホルダーすら脱着式になっているぐらいなのだ。もちろん一人ドライブなら助手席側に置けばいいが、誰かと一緒のときはお願いして足元に置いてもらうしかなさそうだ。 この種のクルマを買う人は他に実用車をもっている場合がほとんどだろうが、もしNSXだけで済ませるつもりなら、それなりの覚悟と割り切りが必要だとお伝えしておきたい。一方、もし改善の余地があるなら、トランクルームの遮熱対策をさらに引き上げて欲しいところだ。
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