ヴェゼル、試乗でわかった販売好調の理由
掲載 更新 carview! 文:サトー タケシ/写真:篠原 晃一
掲載 更新 carview! 文:サトー タケシ/写真:篠原 晃一
2013年12月20日に発表されたホンダの新型コンパクトSUV、ヴェゼルが売れている。発売後約1カ月の売り上げ台数は2万4900台というから、月間販売目標台数4000台の約6倍。もちろん新車効果で初速が伸びていることもあるけれど、多くの人がヴェゼルのようなモデルを待ち望んでいたことは確かだ。
では、人気の理由は何か? コンパクトなSUVということであれば、ヴェゼルよりひとまわり小さく、値段も少しお手頃な日産ジュークがある。ここはやはり、燃費のいいSUVが待たれていたと考えるべきだろう。事実、上記の2万4900台のうち、27.0km/LのJC08モード燃費を誇るハイブリッド仕様が86.3%を占めるという。
出足好調のヴェゼル、実際にドライブするとどんなモデルなのか。新型車試乗会で、人気のハイブリッド仕様を中心に試乗した。会場で対面したヴェゼルは、想像より大きかった。全長はフィットより340mm長い4295mm、2610mmのホイールベースはフィットより80mm長い。ヴェゼルについては、一部に「フィットをベースにしたSUV」という報道もあった。けれども、開発スタッフにうかがったところ厳密に言えば正しくない表現とのことだった。小型車の根幹となるプラットフォームがあり、そこからハッチバック(フィット)やSUV(ヴェゼル)が枝葉を伸ばすイメージだという。ちなみにヴェゼルの全幅は1770mmなので、3ナンバー車である。
ボディ下半分にタフなSUVの力強さ、ボディ上半分にクーペの流麗さを与えたというエクステリアデザインは、パッと人目を惹くアクの強さがある。片側に2灯のLEDヘッドライトを用いるキリッとしたフロントマスクや鋭いキャラクターラインなど、好き嫌いがはっきりわかれるタイプだろう。個人的には、楽しい場所に遊びに行くためのクルマであるからして、これくらい濃い顔でいいと考える。
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