エルグランドの乗り心地はどう変わった?競合車アルファードと徹底比較【購入ガイド】
掲載 更新 carview!
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3代目にモデルチェンジした現行のエルグランドは「キングオブミニバン」と称されるほどの乗り心地や風格、高い快適性が実感できる1台です。
この記事では、3代目にモデルチェンジされたエルグランドの乗り心地について解説します。競合車との乗り心地の比較や、実際にエルグランドを所有する方の口コミもあるため、購入を検討している方は参考にしてください。
目次
初代モデルが1997年に発売されて以降、根強いファンも多いエルグランドが3代目へとモデルチェンジされました。圧倒的な存在感を放つデザインから新しい風格を感じさせる車に変わるとともに、乗り心地も改善しています。
3代目となる現行のエルグランドが発売開始されたのは、2010年です。2代目モデルの存在感ある外観とは雰囲気を一新し、スマートな高級ミニバンへと変化しました。
ボディサイズは全長・全幅が拡大したものの、全高が低くなったデザインです。
外観だけでなく、プラットフォームやパワートレインなど車のベース部分から見直され、乗り心地も改善されてきました。
日産の最高級ミニバンを目指したエルグランドには、新たに専用のプラットフォームが採用されました。車のベースであるプラットフォームを刷新し、組み合わされる機構により乗り心地の向上を図っています。
制振材を先代モデルより多くしたり、室内空間を確保したり、セダンを思わせる乗り心地と快適性を実現しました。専用のプラットフォームに変わり、どのようなスペックが乗り心地を支えているかを解説します。
前述したエルグランド専用に開発されたプラットフォームには、乗り心地を支えるさまざまな機構が備わっています。
新開発のプラットフォームと組み合わせるために、足回りから改良されました。この他、パワートレインや静粛性などの改善点も解説します。
足回りはフロント・リアのサスペンションが改良されました。前後のサスペンションには軽量化のためにアルミ製のリンクを採用しています。軽量化の目的は足回りのバタつきを抑えることです。
サスペンションを軽量化することで、ばね下重量が減り、路面に対するタイヤの追従性がアップします。そのため、ワインディングロードなどでもしなやかで安定した走行が可能です。
さらにリアサスペンションはマルチリンク式を採用しているため、後部座席の乗り心地をサポートします。
先代モデルまでのエルグランドは駆動方式がFRベースでしたが、現行モデルでFFベースへと変わりました。FRに必要だったプロペラシャフトが不要になったことで、フロアを下げる「低床化」が行われます。
低床化により、乗り降りのしやすさが向上し、ゆとりある室内空間を確保できました。エンジンの搭載位置を極限まで下げることが可能になったため、車の低重心化が図られ走行安定性が向上しています。
このように、低床化が室内の快適性と走行安定性を両立させています。
エンジンは新たに改良され、快適な走りを実現させています。エンジンはVQ35DEとQR25DEの2種類です。VQ35DEは排気量3.5LのV型6気筒エンジンで、フリクションを低減させ、幅広いエンジン回転域でスムーズな走りが体感できます。
QR25DEは排気量2.5Lの直列4気筒エンジンで、低速域で発生する高トルクが魅力です。発進時から力強さとレスポンスの良さを体感できます。
これらのエンジンの力を最大限発生させるためのCVTも改良されました。エンジンとCVTの絶妙な組み合わせのおかげで走りの楽しさを実感できます。
ファミリーユーザーの多いミニバンは、音が乗り心地に大きく影響します。エルグランドは室内で聞こえる音も改善され、静粛性が向上しました。
フロントガラスには、日産自動車初となる遮音ガラスを採用しています。フロアは骨格や形状の変更に加え、制振材を多く使用しフロア下からの振動低減を実現させました。
さらに、吸音機能の付いたルーフライニングの採用や、徹底したシーリングにより、最高級ミニバンにふさわしい静粛性に優れた室内空間を体感できます。
快適な乗り心地を実現させるために、さまざまな改良が行われているエルグランドですが、実際にエルグランドを所有するユーザーの口コミが気になる方もいるのではないでしょうか。
ここからは、みんカラに寄せられたファミリーユーザーの口コミを交えた乗り心地を解説します。
家族連れで長時間の運転をするユーザーからは『シートの座り心地は、リビングのソファにいる気分になる』と、乗り心地に満足する口コミがあります。特にオットマンがあることで快適性が増しているようです。
硬さのバランスの取れた足回りが静粛性に貢献しています。『硬すぎず柔らかすぎず絶妙だと思います。静かだし振動も気にならず、快適です』との口コミもありました。
サードシートがフルフラットにできないといった口コミもありますが、余裕のあるシートの広さに満足する口コミが目立ちます。
例えば『シートもゆったりとして座り心地も良く良い感じです』や『3列目を含め実用範囲で十分な広さはあります』などです。シートや室内空間の快適性からアウトドアや家族連れの旅行に重宝するでしょう。
発売開始以来、10年以上乗り続けるユーザーもいます。『運転しやすく長時間の運転も苦になりません。まだ、乗り続けていく予定です』と、遠出の機会が多いファミリーユーザーからも好評です。
『運転もしやすく、長時間乗っても疲れません。知人からは乗り心地が良いと褒めてもらえます』とドライバーだけでなく、同乗者も乗り心地に満足している口コミがあります。
ファミリーユーザーの多いエルグランドですが、同様にファミリーユーザーから人気の車がトヨタ アルファードです。
ここからはエルグランドとアルファードの室内空間の広さ・操縦安定性・シートアレンジの自由度・パワートレインと燃費を比較します。
まずは室内寸法の違いを解説します。エルグランドの長さが2,905mm~3,025mmに対し、アルファードは3,210mmです。幅はエルグランドが1,580mm、アルファードは1,590mmと大差ありません。
圧迫感や室内の広さを感じやすい高さは、エルグランドが1,270mm~1,300mmに対しアルファードは1,360mm~1,400mmです。室内の高さは車体寸法の違いが影響しています。
このように、室内寸法から判断すると開放感があるのはアルファードです。
操縦安定性の面では、アルファードよりも全高の低いエルグランドが優位と言えるでしょう。理由は、全高が操縦安定性に影響するためです。
全高が低いほど車両重心が下がり、ミニバン特有の横風にあおられる不安も少なく済みます。
具体的な全高はアルファードが3,000mmに対し、エルグランドは1,815mmです。低重心化は、コーナリング時の車が横に傾く力を抑える効果もあります。走行時の安定感はエルグランドのほうがより感じられるでしょう。
エルグランド、アルファードともに、乗車定員は7人乗りと8人乗りがラインナップしています。乗車定員は同じでも、差が生まれているのがシートアレンジです。
アルファードはシートアレンジの自由度が高く、運転席・助手席、セカンドシートまでフラットにできます。エルグランドは運転席・助手席、セカンドシートを各々でしかフラットにできません。
しかし、エルグランドの7人乗り仕様車には助手席・セカンドシート計3席にオットマンが標準装備されている特徴があります。
エルグランドとアルファードは、パワートレインと燃費にも差があります。ハイブリッドモデルがあるアルファードに対し、エルグランドは2.5Lと3.5Lのガソリンエンジンモデルのみです。
トランスミッションにも違いがあります。全車CVTのエルグランドに対し、アルファードのトランスミッションの種類はCVTや6速オートマチックトランスミッションです。パワートレインの差は燃費にも表れています。
燃料消費率(WLTCモード)
エルグランド:8.4km/L~10.0km/L
アルファード:9.6km/L~11.0km/L
アルファード(ハイブリッドモデル):14.8km/L
エルグランドは全16グレードもあり、それぞれ装備品も異なります。例えば、20万円~30万円の違いで特別装備が備わるUrban CHROMEは、インテリアだけでなくエクステリアにも高級感が漂うモデルです。
豊富なグレードから自分好みのモデルを選ぶ楽しみもあるでしょう。
下記はエルグランドのグレード一覧です。
エルグランドの中古相場は、29.8万円~499万円(2022年11月現在)です。豊富なグレードがあることと、モデルチェンジされてから約10年経過していることから、流通台数が多く中古車市場の在庫は安定しています。
この中古車相場には新古車も含まれており、新車ではなかなか購入に踏み切れない方でも、予算に合わせた車選びができるでしょう。
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