金子浩久が注目するパワートレインの今と未来【2015総括&2016展望】
掲載 更新 carview! 文:金子 浩久
掲載 更新 carview! 文:金子 浩久
2015年は、多彩なパワートレインがクルマに搭載された年だった。EV(電気自動車)やプラグインハイブリッドはもはや珍しいものではなくなったが、それぞれの特性を生かしたものが多かったように思う。
例えば、衝撃的だったのがテスラ・モデルS P85D。0-100km/h加速 3.3秒というカタログデータ通りの強力な加速に助手席の編集者は「エンジンからのサウンドや振動がないから身体が構えることができずに、付いていけない」と驚きながらコボしていた。
0-100km/h加速 3.3秒といったら、マクラーレン540Cよりも0.2秒も速いのである。同570Sには0.1秒負けるが、ポルシェ911GT3 RSとは同タイムだ。2シーターのスポーツカーやロードゴーイングレーシングカーなどと同等か、それ以上に速い4ドア5シーターセダンなのである。モデルS P85DというEVは。これに驚かずに、何に驚くというのだろう。
驚かされたのは、速さだけではない。モデルSは発表時から改良が進み、各部のクオリティが大幅に向上して使いやすくなっている。発表時はメーターパネルとメーター類そのものがメルセデス・ベンツの、それも最新ではないモデルのメーター類やレバー類が流用されていたのだが、P85Dではメーターはフルスクリーンとなり、流用はレバー類に留まっている。
異次元の静粛性の高さだし、滑らかさも群を抜いている。これが、クルマを造り始めてわずか2モデル目の製品だとは信じられないほどの完成度の高さである。ずっとクルマを造り続けてきた自動車メーカーのアドバンテージとは、どこにあるのだろう。P85Dは、高級高性能セダンとしてエンジン車と遜色ないどころか、凌駕しているところの多いEVに仕上がっている。EVの特性を完璧に生かしながら、クルマとして大変に魅力的な商品だ。
ログインしてコメントを書く
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
大変失礼だけど[イタフラ車]だけで大丈夫なの!? しかも土地代バカ高い世田谷だよ!? 老舗ラテン系専門中古車店のビジネスの実態が衝撃
アロンソの“個人的な要望”から生まれたV12+6MTの限定車『ヴァリアント』がグッドウッド出走へ
「失敗作の汚名挽回!!」大胆イメチェンで一発逆転!! 大成功したクルマたち
ガソリンがリッター424円! 激高なアウトバーンのスタンドで給油せずに節約するためにとった方法とは?【みどり独乙通信】
フォルクスワーゲンが新型車5モデルを同時に発表|Volkswagen
【635ps/750Nm】トップ・オブ・新時代ディフェンダーあらわる ランドローバーからディフェンダー・オクタ発表
非ハイブリッドの「欧州最速」仕様 ポルシェ・カイエン GTSへ試乗 コレぞ運転を楽しめる大型SUV!
F1パワーユニット開発に取り組むアウディ、すでにレース距離のシミュレーションも実施。他カテゴリーでの経験が大きな資産に
中国からの刺客 BYD新型EVスポーツセダン「SEAL(シール)」販売開始
フォルクスワーゲン、5つの新型車を同時発表『Tクロス』『ティグアン』『パサート』『ゴルフ/同ヴァリアント』が順次発売
BMW、現行『4シリーズ』のクーペとカブリオレを刷新。新デザインのLEDヘッドライトを採用
プジョー陣営のハンセンが原点“レッド”に回帰。新たな市街地戦構想にBTCC王者も興味/WorldRX
高級SUVどっちが強(偉)そう? 「レクサスLX」と「インフィニティQX80」の王者レベル比較
【エディションワンは2224万円】国内220台限定 4.4L V8搭載の最強「ディフェンダー オクタ」発表
光るエンブレムの新「ゴルフ」9月に予約開始。1.5Lエンジン搭載でベースグレードのお得感向上
【329万円から】「Tクロス」マイチェンモデル予約開始 日本でも人気の輸入コンパクトSUVはまた売れそう
都会派SUVの象徴「ハリアー」がまさかの存続危機! マイチェン後倒しや北米不振の背景を解説
【カギは東南アジアと欧米市場】BYDが日本に進出した裏の意図と近々“日本撤退”のリアル度
【6カ月以内も可能】超人気「ランクル250」が“納車2年待ち”の真相と強欲な転売ヤーの末路
【2024年秋発売】スズキの新型コンパクトSUV「フロンクス」の先行情報を公開!
【ドロドロドロ…】レイバックのSTIパーツてんこ盛り仕様に乗ったら「あの音」が復活していた!