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フォード GTの2020年モデルはパワーアップとカーボンに注目。1968~69年のウィナーへ捧げるマシン

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フォード GTの2020年モデルはパワーアップとカーボンに注目。1968~69年のウィナーへ捧げるマシン

Ford GT

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フォード GTの2020年モデルはパワーアップとカーボンに注目。1968~69年のウィナーへ捧げるマシン

出力を647hpから660hpにアップ

フォード パフォーマンスは、2020年2月6日に「フォード GT」の2020年モデルの仕様を公表した。

2020年モデルのポイントは「エンジン出力のアップ」「冷却効率の向上」「アクラポビッチ製チタンエキゾーストの標準装備」「2種類のエクステリアパッケージのオプション設定」の4点。

2017年に登場した2代目フォード GTに搭載するのは、3.5リッターのV6ツインターボ“エコブースト”ユニット。その最高出力を従来の647hpから660hpまでアップするとともに、冷却システムを見直すことで効率を高めた。

アクラポビッチ製エキゾーストも標準装備

フォード・パフォーマンスのチーフ プログラム エンジニアのエド・クランツは語る。

「フォード GTはフォード・パフォーマンスの頂点であり続けてきました。革新を追い求めるフォードのレース部門にとって常に究極の象徴でした。1966年のル・マン以来、チェッカードフラッグを受ける栄光のマシンとして、そして顧客のために我々のスキルを磨き続ける対象として」

2017~2019年モデルのフォード GTから最高出力を13hpアップするために、2020年モデルのエンジンはキャリブレーションを見直すとともにトルクバンドを拡張。冷却ギャラリーを備えたピストンや高エネルギー点火コイルなどを採用した。これらの技術はサーキット専用車として生まれた限定モデル、フォード GT マーク2から得た知見をもとに見出された。

さらに、空気流量を50%増大させるエアダクト構造や大型のインタークーラーを導入。サーキットなどの最も負荷のかかる状況下でも最大限の性能を引き出せるよう温度管理を徹底した。また、ハンドリングとコントロール性能を研ぎ澄ますべく、ダンパーの減衰力も高めている。

アクラポビッチ製のチタンエキゾーストが標準装備となったこともハイライトのひとつ。従来のシステム比で9ポンド(約4kg)の軽量化を果たすとともに、深い反響音をもたらす独特のエンジンサウンドを実現した。

カーボンむき出しの大胆仕様も設定

2020年モデルのフォード GTにはふたつの新しいエクステリアが用意された。「リキッド カーボン」と呼ぶ特別パッケージは、フォード GTのカーボンファイバーボディに特殊なクリアコートのみをまとわせた仕様。塗料を無くしたことでカーボンファイバーの織地がひときわ際立ち、迫力のあるムードを醸し出している。

レーシングマシンの開発・設計を請け負うマルティマティック ニッチ ノース アメリカのジェネラル マネージャー、アンガス・スミスは説明する。

「フォード GTの次章ともいえるこのマシンは、我々がもつカーボンファイバーの技術と芸術性を証明します。マルティマティック社とフォード・パフォーマンスのパートナーシップが生み出したリキッド カーボン GTは、CFRPのもつ性質と独特のニュアンスを明らかにするショウケースともいえるのです」

リキッド カーボン仕様は、ホイールもカーボンが標準装備となる。さらに、チタン製のホイールナットや6点式ハーネス、5パターンのインテリアや5色のカラードキャリーパーという選択肢も用意した。

“ガルフ”にも68~69年仕様に忠実な「あれ」を採用

新しい意匠を得たヘリテージ仕様ももうひとつのエクステリアパッケージとしてラインナップした。1968~1969年のル・マン ウィナーに忠実なブルーとオレンジのカラーリングの境界線にブラックのピンストライプを配置。もちろん、オプションで用意するゼッケン番号も2019年モデルの「6」から、シャシーナンバー#1075がまとっていた「9」に改められている。さらに、ヘリテージモデルとしては初めてアルミではなくカーボンファイバーホイールが標準となる。

フォード GTのプログラム マネージャーであるマイク・セヴァーソンも語る。

「我々チームの面々は、顧客の皆様の期待を上回るクルマをご提供することに注力しています。ガルフカラーのボディにブラックのピンストライプとカーボンファイバーホイールを組み合わせて欲しいというご要望は多くのお客様からいただいてきました。今回は、その約束に応えたいと考えたのです」

2016年からスタートした現行型フォード GT。2022年に生産を終了する予定だ。

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