創業60周年
イタリアのパフォーマンス・ブランドが蘇った。創設者が2003年にこの世を去ったあと休止状態にあっとデ・トマソが、今年のグッドウッド・フェスティバルでドラマチックな復活を遂げた。
香港を拠点にするベンチャーの支援をうけて、創設60周年を祝う新型車を発表。P72は、V8をミドシップするスーパーカーだ。
1960年代のプロトタイプ・モデルへのオマージュであるが、デ・トマソのアイコンであるパンテーラの影響も感じさせる。モダンなボディラインと贅沢な内装には息を呑んでしまう。
アルゼンチンで生を受けたアレハンドロ・デ・トマソは、F1レーサーになるためにイタリアへ移住。1959年に自らの名を掲げたデ・トマソ・アウトモビリを設立した。F1マシンを開発したこともあれば、ビトルボ期のマセラティのオーナーであったこともある。
新生デ・トマソのゼネラルマネージャーを務めるリャン・ベッリスは「(創設者の)アレハンドロの人生は、これまで正しく語られたことがありません。わたくし共は、エンツォ・フェラーリやフェルッチオ・ランボルギーニといった偉人たちと同じように認められるべきだと感じているのです」と想いを語っている。
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