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【新型メガーヌ ルノー・スポールの比類なき走り vol.1】三代目ルノースポールが開発の頭脳とともに日本にやってきた

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【新型メガーヌ ルノー・スポールの比類なき走り vol.1】三代目ルノースポールが開発の頭脳とともに日本にやってきた

三代目となる「メガーヌR.S.」が2018年8月30日に発売されたが、並外れて凄い走りを手に入れていたのだ。その凄さを3回にわたってお伝えしていこう。その1回目はクローズドコースでの体験から。

発売の1週間前に、クローズドコースで新型メガーヌ ルノー・スポール(R.S.)のワークショップが開催された。会場にはルノースポールの開発の頭脳、心臓とも言われるトップ二人が来日しており、新型メガーヌR.S.の魅力をたっぷりと伝えてくれた。

ルノー、先進の技術技術が注ぎ込まれた「新型メガーヌ ルノー・スポール」発売

メガーヌR.S.と言えばニュルブルクリンクのFF最速をホンダ・シビックType-R、ゴルフGTIクラブスポーツSと競っているが、3代目となったメガーヌR.S.はそのレコードを破るのかが注目だ。

そして、今回搭載してきた最強の武器は3種。一つ目は4輪操舵される「4コントロール」、二つ目がセカンダリーダンパーを持つ「ハイドロリック・コンプレッション・コントロール(HCC)」、そして3つ目がR.S.初搭載のツインクラッチ・トランスミッション「6EDC」の3種だ。これらの性能や機能に触れる前に、体験した出色の走りについて先にお伝えしたい。


テストドライブ

来日したルノースポール開発スタッフは、そのニュルブルクリンク最速アタックをしているテスト・ドライバーのロラン・ウルゴン氏とエンジニアのフィリップ・メリメ氏の二人。ルノースポール好きには、憧れの存在となる二人だろう。その彼らからプレゼンテーションがあり、そして、テストドライブを助手席で体験することから始まった。

このテストコースはサーキットではないため、走行使用条件が一般のサーキットとは異なっている。特に、路面へのブラックマークは厳禁となっているため、スキール音が出るような走行はNGなのだ。となると、速度域は下がり、ダイナミック性能が分かりにくいのではないか、という疑問も沸く。だが、驚いたことに、これまで幾度と試乗してきた速度域を、はるかに超えてもスキール音が出ず、猛烈なハイスピードでコーナリングしているのだ。

コースインして車両を左右に振り、リヤのスタビリティ、ボディ剛性などがしっかりと感じられるような動きからテストが始まる。コーナーへの進入は、わざとスパッとステアする。常識としてはジワッと切るが、正反対の切り方。なぜか聞くと「違いが分かりやすいから」という回答。たしかに、スパッと切ると、通常は、ろくなことにならないものだが、メガーヌR.S.はスッとノーズが入り、ロールしないで旋回が始まる。その回頭もどんどんノーズがイン側に向いていく動きだ。

ハイスピードコーナーでは、横Gが掛かり続けるのを予測し身構えると、予測よりも小さい横Gで安定して旋回していく。そして、Wレーンチェンジの動きをしたときは、驚愕の体験をする。まるで、並行移動したような動きをするのだ。この動きをしながらも、ものすごくしっかり感があって、剛性が高くハイスタビリティだと感じるのだ。


さらに、路面のアンジュレーションを感じさせない乗り心地の良さがあるのも驚きだった。上下に動くときはフラットライドで、しなやかに動くが、横の動きは剛性が高く、硬いものでしっかりと囲まれている感じなのだ。しかもロールを感じないから、低速域から超高速域まで、これまでに体験をしたことのない車両の動きを体験する。このダイナミック性能はこれまでの運動とは違うベクトルにあり、新しいダイナミック性能の分野に入り込んだという印象だった。<レポート:高橋明/Akira Takahashi>

vol2ではそのメカニズムの説明、そしてvol3では実際にステアリングを握ってのインプレッションをお伝えしていきます。

価格

・車両価格:メガーヌ ルノー・スポール 440万円(税込)

スペック

・全長:4410mm
・全幅:1875mm
・全高:1435mm
・ホイールベース:2670mm

・エンジン:M5P型1.8L直噴ターボ
・出力:279ps(205kW)/390NM
・ミッション:6速EDC(DCT)

・フロントサスペンション:ダブル アクシス ストラット
・リヤサスペンション:トーションビーム

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