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WECオースティン:トヨタ、最大ハンデの7号車が予選最前列。8号車は「タイヤを温めきれず」3番手

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WECオースティン:トヨタ、最大ハンデの7号車が予選最前列。8号車は「タイヤを温めきれず」3番手

 WEC世界耐久選手権第5戦ローン・スター・ル・マンの予選が2月22日、アメリカ・テキサス州のサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で行われ、TOYOTA GAZOO Racingはマイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ-マリア・ロペス組7号車トヨタTS050ハイブリッドが総合2番手、僚友のセバスチャン・ブエミ/中嶋一貴/ブレンドン・ハートレー組8号車は総合3番手につけた。

 テキサス州オースティンでの戦いはWECにおける2020年初レース。今戦は開催が中止されたサンパウロ戦の代替イベントとして行われており、その影響で通常よりも1日少ないツーデイズ開催となっている。

活動終了を発表したレベリオンが3戦連続ポール獲得。トヨタ勢は2、3番手/WECオースティン予選

 このため走行初日の22日は8時という朝早い時間からプラクティスが開始されることとなった。また、通常では3回あるプラクティスが2回となったことでマシンの空力セッティングや、タイヤの評価などに充てられる時間が短縮。同日に予選が行われるため、チームはいつも以上に効率的に作業を進めることが求められた。
 
 計2回のフリープラクティスを終えた後、決勝のグリッド順位を決める予選が日没のタイミングでスタート。トヨタの2台はすべての準備を整えた状態で同セッションへと進み、7号車にロペス、8号車には一貴が乗り込みそれぞれ最初のアタックに入っていく。

 ふたりのドライバーはともに、タイヤに充分に熱が入ったアタック2回目でパーソナルベストを更新し8号車が暫定2番手、もっとも重いハンディキャップを背負う7号車は暫定3番手につける。
 
 その後、2台のトヨタTS050ハイブリッドにはコンウェイとハートレーが搭乗。ともにニュータイヤを履いてコースインするものの、このタイミングでLMP2カーがコース上でストップしてしまい赤旗が提示された。
 
 残り時間5分26秒からのセッション再開後、7号車と8号車は揃ってタイムアタックに入る。両者はともに計測1周目にアタックを行い、8号車が総合2番手につけた。しかし、ハートレーのアタックラップはコース外走行と見なされタイム抹消に。
 
 8号車はセッション終了間際に再度アタックを行ったものの、タイムを伸ばすことができず3番手止まり。代わって暫定3番手につけていた7号車が、平均ラップタイムで僚友を上回りフロントロウの2番手を獲得している。

「最前列グリッドが獲得できたことに正直驚いている。ホセが素晴らしいアタックで、我々の期待以上のタイムをマークしてくれた」と語るのは7号車の後半アタッカーを務めたコンウェイ。

「僕自身のアタックラップも悪くはなかったけれど、ラップ終盤にグリップが低下してしまったんだ。明日の決勝はどうなるかわからないが、レベリオンやチームメイトの8号車とのバトルは激しいものになるだろうね」

 今シーズン最高のアタックができたと自賛したロペスは「総合3番手にはなれると思っていたけれど、望外の最前列グリッドを獲得できた」と好結果を喜ぶ。決勝レースに向けては「選手権ポイント獲得のために、落ち着いて、着実に戦う」と語った。

■中嶋一貴「やや守りに入ってしまった」

 選手権ポイント2番手につける8号車の一貴は「最初のアタックラップは、最終セクターでやや守りに入ってしまいました」と予選を振り返った。
 
「2周目のアタックラップではプッシュし、タイムを更新することはできましたが、レベリオンを破るまでには至りませんでした」

「過去のレースを見ても、ライバルはCOTAでとても強いようです。しかし、6時間という長い決勝レースでは何が起こるか分かりません。できるだけ多くのポイントを獲得すべく、全力で戦います」

 ハートレーは「我々の狙いどおりには行かなかった」とコメントし、トラックリミットを超えてしまったことについて次のように説明した。

「僕が8号車を引き継いだ直後に赤旗が出されてしまい、(その間に)空はみるみる暗くなっていった。そのため、タイヤの温度を充分上げることができず、ターン19ではみ出してラップタイム抹消となってしまった。これによりポジションをひとつ落としてしまったんだ」

「ただし、(この結果は)6時間という長いレースのスタートポジションであり、世界が終わったわけではない」

 トヨタがCOTA初勝利を狙うWEC第5戦ローン・スター・ル・マンの決勝は、2月23日12時(日本時間24日3時)に6時間レースのスタートが切られる。

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