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レッドブルF1、サインツJr.の離脱に後悔なし「彼は”フェルスタッペン”じゃない」

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レッドブルF1、サインツJr.の離脱に後悔なし「彼は”フェルスタッペン”じゃない」

 レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコは、カルロス・サインツJr.のことをマックス・フェルスタッペンほど高く評価していなかったため、サインツJr.がレッドブルを離れたことに後悔を感じてはいないと語った。

 サインツJr.はジュニア・フォーミュラ時代からレッドブルの支援を受けてステップアップ。2015年に、20歳にしてトロロッソからF1デビューを掴み取った。

■“レッドブル1強”の時代をもう1度……フェルスタッペン、チームに全幅の信頼

 当時のチームメイトは17歳でF1デビューを果たしたフェルスタッペンだった。ルーキーイヤーでの成績を比較すると、フェルスタッペンが入賞10回、49ポイントを獲得したのに対し、サインツJr.は入賞7回、18ポイント獲得に留まった。

 翌年も同じラインアップで臨んだトロロッソだったが、フェルスタッペンはシーズン途中にダニール・クビアトと入れ替わる形でレッドブルに昇格。サインツJr.は2017年までトロロッソに残り、シーズン途中にルノーへ”レンタル”される形となった。

 2018年もルノーで戦ったサインツJr.だったが、レッドブルとの関係を終了し2019年からのマクラーレン入りを決断。レッドブルもそれを容認した。新しい環境で躍動したサインツJr.はマクラーレンの復活を後押しし、自身初の3位表彰台を獲得するなどランキング6位となった。

 一方レッドブルは、フェルスタッペンが3勝を挙げる活躍をしたものの、その”相棒”を固定するのに苦労。シーズン途中にピエール・ガスリーをトロロッソに降格させ、代わりにアレクサンダー・アルボンを昇格させた。また一度チームを離れたクビアトを呼び戻しトロロッソのマシンをドライブさせるなど、人材難と言ってもいい状態だ。

 マルコに、サインツJr.のレッドブル離脱を許したことを後悔したかどうか訊くと、彼はmotorsport.comに次のように語った。

「いいや。カルロスは(トロロッソで)フェルスタッペンを脅かすことができなかった。その後に、どちらを昇格させるか選択する必要があった」

「そして正しい選択をした。もちろん、カルロスは速い。そうでなければ彼と契約はしなかっただろうが、彼はフェルスタッペンではないんだ」

「我々はカルロスのキャリアを支援していたし、彼を手放す必要はなかった。しかしルノー、そしてマクラーレンへの移籍を許可したんだ」

「我々は良い関係を保っている。だが、当時フェルスタッペンがいて、ふたりの間にパフォーマンス差があったんだ」

 サインツJr.とフェルスタッペンは、トロロッソ時代に友好的な関係を築けていなかったと考えられている。それが、レッドブルがサインツをチームに呼び戻す上で障害となった可能性がある。

 またマルコは、2017年にサインツJr.がトロロッソ離脱をほのめかした際、彼の父親であるカルロス・サインツが及ぼした影響について批判的なコメントをしていた。

 サインツJr.に”政治的”な父親がいることが、彼のレッドブル離脱の要因となったのかと訊くと、マルコはそれを否定した。

「彼に政治的な父親がいるとは思っていない。むしろ、客観視することができていない”モータースポーツパパ”のひとりなんだ。それは理解できることだけどね。それに彼は息子にとって何がベストか、常に考えているだけだ」

「だが、それとこれとは別の話だし、最悪のケースとは程遠い」

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