2018年のマクラーレンは“名門復活”、とは行かない1年だった。低迷したホンダとの提携に区切りをつけ、ルノー製のパワーユニットに載せ替えた2018年シーズン。フェルナンド・アロンソが開幕戦から5位を記録するなど期待が持たれたが、徐々に入賞は減り、コンストラクターズランキング6位と、期待されたトップ3チームに挑むような姿は見られなかった。
しかし2019年は大きな躍進を見せた。カルロス・サインツJr.がブラジルGPで3位表彰台を獲得するなどの好結果を残してみせ、それ以外にもトップ3チームに次ぐ位置でのフィニッシュを数多く記録してコンスタントにポイントを稼ぎ、ランキング4位でシーズンを終えてみせた。
■2021年からメルセデスPUのマクラーレン、“3強”を倒すのは不可能ではない?
こうして名門チームが復活の兆候をみせていることもあり、2020年シーズンは更に成長した姿を見せるのではないかと期待も集まっている。
ただ、マクラーレンのCEOを務めるザク・ブラウンは、2020年シーズンに向けてチームが“かなり良い”感触を感じているとしながらも、コンスタントに先頭集団に絡めるような“大進歩”とまではいかないだろう、という考えを示した。
「我々は前に進み続ける必要がある」と、ブラウンは言う。
「確かに、2018年から2019年にかけて我々は大きく前進した」
「2018年はとても厳しいシーズンだった。2019年は大きく前進したが、簡単なものではなかった。そして、2020年シーズンに(2018~2019と)同じような進歩が果たせるとは思っていない」
「(2020年の)レギュレーションは変化がない。だからグリッドの並びは大きくは変わらないと思う。小さな変化がある程度だと思っている」
「ウイリアムズが強さを増してくることを願っている。彼らの去年のような姿を見るのは嬉しくない。だから彼らがペースを取り戻してくると良いと思っている」
「さて我々だが、ウチは依然として若いチームだ。(2019年途中に加入した)ジェームス・キーは昨年のマシン開発に関わっていない。しかし2020年のクルマは彼が関わっている。だからどうなるかを見てみよう。そして、(チーム代表の)アンドレアス・ザイドルも加入して1年も経っていない」
「我々が必要としているのはよりレースにフィットしたクルマ、そして幸先の良いスタートをきれるものだ。2021年のマシンは既に風洞に入っているし、2020年のマシンについてもかなりいい感触がある」
「我々は調子に乗らず、大きな前進が一晩で起こることはないと認識しておく必要がある」
「素晴らしい週末もあれば、駄目な週末もあるだろう。しかし、前に進み続けることだけをただ願っている」
2020年もマクラーレンはサインツJr.とランド・ノリスのコンビを継続する。ブラウンはこのふたりの関係について、2019年でも良い部分だったと話している。
「彼らは最初に顔を合わせた時、お互いのことを知らなかった。カルロスがインタビューで言っていたと思うが、ランドは少しシャイだったんだ。だけどコース上では、彼らは本当にうまくやっている」
「ハースのふたりのように、(問題を起こされて)私がナーバスになったりはしないね。もっとも、彼らがトラックで近くにいる時は緊張するが……。カルロスとランドは本当にリスペクトをし合っている。でも激しくレースをするんだ」
「そして彼らはスポンサーと、とても素晴らしい仕事をしている。ファンも非常に楽しんでくれていると思う」
「この新時代のF1において、こうしてより自然な形でF1をみなさんに見てもらえるのは素晴らしいことだ」
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