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WECバーレーン:トヨタ、初日はセットアップに注力。小林可夢偉「データが決勝で役立つことを願う」

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WECバーレーン:トヨタ、初日はセットアップに注力。小林可夢偉「データが決勝で役立つことを願う」

 12月12日、WEC世界耐久選手権第4戦バーレーンが開幕し、走行初日となった同日のフリープラクティスでTOYOTA GAZOO Racingは、7号車トヨタTS050ハイブリッド(マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ-マリア・ロペス組)が総合3番手、8号車トヨタTS050ハイブリッド(セバスチャン・ブエミ/中嶋一貴/ブレンドン・ハートレー組)は総合4番手となった。

 バーレーン・インターナショナル・サーキットで、最後にWECが行われた2017年に勝利を飾っているトヨタは、同地での2年ぶりの優勝に向けて走行をスタートさせた。
 
 レースウイーク初日の12日は、昼間と夜間にそれぞれ90分間のプラクティスが設けられ、2台のトヨタTS050ハイブリッドはエアロパッケージや、パワートレインなどのセットアップを精力的に行っていく。
 
 今戦も第3戦上海と同様に“サクセス・ハンディキャップ”を受け、ハイブリッド・ブーストや燃料使用量に制限を受けるなか、7号車は初日首位に立った1号車レベリオンと1.750秒差の3番手で終えた。また、ランキング最下位の6号車ジネッタ比で2.72秒/1Lapのハンデを追う8号車は、トップと2.250秒差の4番手につけている。

WECバーレーン:連勝狙うレベリオン、2019年ラストレースの初日トップタイムをマーク

 なお、この日は走り始めこそ路面が埃っぽくトラックが汚れていたものの、31台がラップを重ねるごとにコンディションが回復。夜の走行では路面温度が9度下がったことも手伝い、トヨタの2台を含めほぼ全車のタイムが大きく向上した。
 
 合計3時間の走行で157周、合計847kmを走破したトヨタ勢は、翌日も同様のコンディション変化があると予想しながらタイヤの比較テストも実施。13日に行われる予選と、14日の決勝に向けて準備を進めている。
 
「今日は多くの周回をこなし、さまざまなデータを収集することができました。このデータが決勝レースで役立つことを願っています」と語るのは、7号車トヨタを駆る可夢偉。

「車両バランスの改善に努めるとともに、タイヤについても多くを学びました。現時点でノンハイブリッドLMP1勢との差は大きいですが、今日得られたデータを分析し、決勝レースへ向けての改善を進めます」

 可夢偉とマシンをシェアするロペスは「もっと接戦になるかと思っていたが、ライバルとの差は予想以上に大きかった。我々はまだすべてのパフォーマンスを引き出しているとは言えない。だから、さらに改良を続けて行く必要がある」と述べた。

■ハートレー「ポール獲得は難しそう。決勝に集中」

 ランキングリーダーとして、そしてFIA殿堂の仲間入りをして今戦を迎えた8号車の一貴は、サクセス・ハンディキャップの影響を受けたTS050ハイブリッドが別のクルマのように感じると語った。

「バーレーンに戻ってこられてうれしいですが、前回来たときとはパフォーマンスが大きく違い、別のクルマを運転しているように感じます。ノンハイブリッドLMP1勢とのラップタイム差はとても大きく、今回も決勝レースは厳しいものになるでしょう」

 同じく殿堂入りを果たしたハートレーは「ポールポジション獲得は困難なので、決勝レースに集中する」とコメント。

 また、ブエミも「ライバルとの差の大きさに驚いた」と述べ、「金曜日はこの差を極力小さくし、決勝レースへ向けて最良の状態で臨めるよう全力で努力を続ける。しかし、今大会は前戦上海よりも厳しいものになるかもしれない」と続けた。

 なお、8号車トヨタと7号車トヨタのサクセス・ハンディキャップは、わずかではあるものの第3戦上海時と比べて軽くなっている。反対にリベリオンはハンデ量が増え、スピードが抑えられた。

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