モータースポーツの世界では歓喜する勝者が誕生する一方、その裏には悔しい想いをする敗者が必ずいる。今年もタイトル争いという点では敗者となった#37KeePer TOM’S LC500の平川亮は、昨年にも増して悔しそうな表情を見せた。
4番手グリッドからスタートした#37 KeePer TOM’S LC500はニック・キャシディがスタートを担当。1周目からアグレッシブな走りを披露し、3コーナーではチャンピオンを争うライバルである#6 WAKO'S 4CR LC500(大嶋和也)を捉えることに成功した
■直接対決で惜敗……平川亮「言葉では言い表せないほど悔しい」|2018スーパーGT第8戦もてぎ
「僕たちと6号車は選択したタイヤが全く一緒だったので、ウォームアップの部分でも差がなかったと思う。ただ、スーパーGTでは冷えた状態のタイヤでも攻めていくことができるのが僕の強みだと思っている。また今シーズンを振り返っても同じようなシチュエーションで6号車を追い抜くことが何度かできていたから自信はあった」
そう語ったキャシディは前半スティントで2番手まで浮上。19周目にピットインし、平川に交代した。
「ピットアウトしてからは思うようにペースを上げられませんでした。特に36号車の真後ろにずっといたせいか、フロントタイヤ(のグリップ)がキツかったです。トップに立ってからは順調に走ることができました」
そう自身のスティントを振り返った平川。32周目に#36 au TOM’S LC500を抜いてトップに躍り出ると、そのまま後続を引き離して今季初優勝を飾ったが、#6 WAKO’S 4CR LC500の大嶋和也/山下健太組が2位に入ったことで、今年もチャンピオン争いで敗れることとなった。
パルクフェルメに戻りマシンを降りた平川だが、笑顔は全くなかった。
「結果的には優勝できましたけど、チャンピオンを逃したことが悔しいというか……うまく言葉にできません」
レース後の記者会見でも、発する言葉数が珍しく少なかった平川。昨年もRAYBRIG NSX-GTとの一騎打ちに敗れドライバーズランキング2位に終わったのだが、その時と同じく言葉に言い表せないほどの想いがあったに違いない。特に今年はシーズンを通してコツコツとポイントを積み重ね、6号車を追い詰めていただけに、昨年以上に悔しさが込み上げてきている様子だった。
同じくチームメイトのキャシディも、記者会見では“言葉少なめ”という印象だった。
「本当に難しいレースだった。今回は4番手からのスタートになったけど、僕たちより前にいるクルマはみんな速い。その中でどのタイミングでピットインするか、というのが一番重要だったけど、そこに関してはうまくいったと思う。トータルで言えることは、僕たちのクルマが今回一番の速さを見せられたと思う」
スーパーGTの最終戦は毎年シリーズチャンピオンにスポットライトが当たりがち。その中で今年も最終戦のウイナーが悔しさを味わう結末となった。特に2年連続でチャンピオン獲得を目前で獲り逃がすことになった平川とキャシディ。その心境は……我々には想像できないほどの悔しさと無念さがあることは間違いないだろう。
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