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スポーツ 2019.11.5

WAKO’S山下健太×au TOM’S関口雄飛、チャンピオンを懸けた意地の名バトル「ヤマケンがすごかった」

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 スーパーGT最終戦、第8戦ツインリンクもてぎ決勝レース終盤に、クライマックスは訪れた。首位で逃げるランキング2位KeePer TOM'S LC500の平川亮を追いかける、3番手でランキングトップのWAKO'S 4CR LC500山下健太。2番手にはKeePerと同じチームのau TOM’S LC500関口雄飛が挟まる形になり、このままの順位でフィニッシュした場合、KeePerのドライバーズタイトル獲得という状況になった。

 WAKO'S山下は、2位になれば優勝をKeePerに奪われてもタイトルが決まる。その鍵を握るのが、2番手走行のau関口となった。

    KeePer平川「優勝したがチャンピオンは獲れず……言葉にできない」/スーパーGT第8戦もてぎ GT500優勝会見

 22周目にお互いピットストップを終えた際には、2番手auと3番手WAKO'Sのギャップは5.6秒。そこからWAKO'S山下は、序々にau関口との差を詰めていった。一方の関口は、実は給油した燃料がギリギリで、「燃費走行もしなければならない状況で、WAKO’Sより少し遅かった」状態で走らなければならなかった。

 WAKO'S山下は1周あたりコンマ4~5秒のペースでau関口とのギャップを縮め、31周目にはついにその差は1秒を切った。だが、山下に余裕はなかった。目の前の関口は絶妙なブロックで山下の出鼻を抑えて走行していく。山下は「単独の走行だと後ろのクルマは空力が抜けてしまってオーバーテイクは難しい」と判断していたが、GT300が絡んだタイミングならばチャンスがある。そして、38周目にそのチャンスは訪れた。

「アピンでGT300のバックマーカーが2台前にいるのが見えて絶対にチャンスになると思いました。そして関口選手がヘアピンで2台に詰まって、僕も見ていましたので、そのヘアピンの立ち上がりだなと」と山下。

関口も「GT300クラスと3コーナーやS字、最終コーナーで引っかかりめぐり合わせが悪かったです。ヘアピンでGT300に絡んだ時にしっかり相手(WAKO’S 4CR LC500)の速度を遅くしてアクセルを踏みましたが、一瞬の隙をつかれサイドスリップが効く位置に入りこまれました。そこの加速があるのが予想していなかったしミスでした」と、その状況を振り返る。

「バックストレートで関口選手が結構、右側をブロックして、僕は左から行こうとしたところをまた左に来たので、そこで急に僕が右に行って、なんとかイン側に入ったんですけど、90度コーナーのブレーキで結構、行き過ぎてしまって、タイヤがロックして止まりきれなくてギリギリ、コース上に留まった感じでした」と山下。

「インに入られると厳しく、90度コーナーで抜かれてしまいました」と関口。

 その後、ブレーキが遅れた山下のクロスラインに関口が入り、2台は並んだ状態で最終コーナーのビクトリーコーナーへ。イン側の山下が先にコーナーに入るかと思われたが、そこで2台は接触してコーナーを曲がり切れず、ダートにまっすぐ飛び出してしまう。

「ビクトリーコーナーで当たりました。ヤマケン(山下健太)が止まれない速度で進入してきて、当たらなくても止まれなかったと思います」と関口。

「僕がロスしたところを、関口選手にクロスされるような形になって、最終の左コーナーに入っていったんですけど、関口選手も絶対に引かないなという感じが出ていて、ふたりで全開で並んで入っていって、そこでお互いぶつかって、すごい衝撃でした。さっきモニターで見たらそんなに強く当たったようには見えなかったんですけど、実際にはバーンというものすごい衝撃で、僕はステアリングを左に切っていたんですけど、ぶつかった勢いでクルマが曲がらなくなってしまって、真っ直ぐ行ってしまいました」と山下。

 ともに2台並んで飛び出し、そのままホームストレートに戻った2台は、山下が前になり、関口が後ろでコースに復帰した。すぐに接触の検証が行われたが、レーシングアクシデントとして判定された。

「ペナルティの心配はしていませんでした。自分の方が前に出ていましたし、僕が悪いとは全然思わなかったですし、ふたりで外に出て行ったので、順位も戻さなくていいかなと思いました」(山下)

「レーシングアクシデント判定だったのでそれは受け入れ、仕方ないなと思いました」(関口)

 2番手に上がった山下だったが、関口との接触でマシンにバイブレーションが発生し、そこからマシンを労る走りで2位でチェッカーを受け、WAKO'S 4CR LC500のチームルマンに17年ぶりのタイトル、そしてチームメイトの大嶋和也とともに初のGT500ドライバーズタイトルを手にした。

 山下と文字どおりの死闘を演じた関口は中嶋一貴とともに3位表彰台を獲得。マシンを降りた関口は、チャンピオンを獲得した山下の祝福に向かった。

「(WAKO’S山下を抑えきれれば、KeePer TOM’S LC500がチャンピオンだったのは)知っていました。結構、頑張りましたが抑えきるのは無理でしたね。ヤマケンも上手いなと思いました。他の選手だったらもしかしたら抑えられたかもしれませんが、ヤマケンがすごかったです」と、相手を讃える関口。その関口を含め、KeePer、au、そしてWAKO'Sと、表彰台を獲得した3台による直接のチャンピオン争いは、3台3チーム、6人のドライバーのすべてが讃えられる名バトルとなった。

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(AUTOSPORT web )

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みんなのコメント

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  • ara*****|2019/11/05 15:45

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    ここまで戦えるマシンにしたのは、大嶋の絶え間ない努力があったからこそってことを忘れないでいただきたい。
  • osa*****|2019/11/05 14:56

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    ここに大嶋の働きが一切記事にされないという現実・・・大嶋のキャリアはどこでこんなにも歯車が狂ってしまったんだろう。GT500に上がるまでは同期の石浦よりも速くてキラキラしていたのに、伊藤大輔とペアを組んだ期間が長かったからなのか・・・全くそこから鳴かず飛ばず。30代が見えてきたらスランプも始まり泣きっ面に蜂。念願のチャンピオン獲ったけど、決めてはヤマケンだと記事にされる・・・ちょっとかわいそうな10年だと思えてしまう。

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