レッドブル・ホンダのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、マックス・フェルスタッペンにはF1メキシコGPを勝つだけのペースがあったと考えている。しかしレース序盤にメルセデスのバルテリ・ボッタスと接触したことで右リヤタイヤをパンクし、その可能性は奪われてしまった。
フェルスタッペンはメキシコGPの予選Q3で、最速タイムを記録した。しかし、Q3での2度目のアタック中にイエローフラッグを無視したとして3グリッド降格のペナルティを受けてしまう。当該ラップでタイムアップしなくとも、すでに記録していたタイムで、ポールポジション獲得には十分だったのだが……。
レースでフェルスタッペンは好スタートを決めたものの、ターン2でオーバーランしたルイス・ハミルトン(メルセデス)を避けるため、コース外を走らなければならなかった。これでポジションを落とすことになったものの、勝利への執念はまだ失っていなかった。
バーチャル・セーフティカーが解除された後、フェルスタッペンはスタジアムセクションの入り口でボッタスのイン側に飛び込んだ。しかし直後、左コーナーにボッタスが切り込んだ際、彼のフロントウイングがフェルスタッペンの右リヤタイヤを切り裂いてしまった。
フェルスタッペンはパンクしたタイヤでまるまる1周走ることになり、大きくタイムロス。ピットインしてハードタイヤを履いた後は、先頭集団と同様のペースで走ったが、6位でフィニッシュするのが精一杯だった。
「苛だたしいことだ」
そうホーナー代表は語る。
「ポールポジションを獲得した後にペナルティを受けても、スタート直後に彼(フェルスタッペン)はルイスと激しくポジションを争っていた。ふたりはターン2をワイドに走ることになり、彼はそれを回避する行動を取らなければいけなかった。その結果、多くのポジションを失ったが、まだゲームは続いていた」
「彼のレースを台無しにしたのは、バルテリとの接触で引き起こされたパンクだった」
「彼のペースをご覧いただいただろう。彼はピットアウトしたその時点で、先頭を走る連中よりも2秒も速かったのだ。そこからは、明快なレースだったと思う」
「今日はレースに勝てるだけのクルマを手にしていたと思う」
ホーナー代表曰く、メキシコGPではターン1までに前を走るクルマのトウ(スリップストリーム)を使えるため、ペナルティでポールポジションを失ったのはそれほど重要ではなかったと言う。しかしその一方で、パンクはフェルスタッペンによって、はるかに大きな影響を及ぼしたと主張する。
「ここでは、ポールポジションからスタートしても、フェラーリのスピードを考えれば、トップでターン1に入っていくのは難しかっただろう」
そうホーナー代表は付け加える。
「もしトウを使うことができるのであれば、2列目というのは悪い位置ではないと思いながらレースをスタートしたという部分もあった」
「昨年はダニエル(リカルド/現ルノー。当時レッドブル)が最初のコーナーにたどり着くまでに、1番手から3番手に落ちたのを見た」
「ポールポジションを失ったのには苛立たしかったが、それで全てが終わったわけではない。我々はまだ、レースに勝つのに十分なクルマを持っていたんだ」
「今日の我々にとって、レースを本当の意味で台無しにしたのは、パンクだったと思う」
フェルスタッペンは、ボッタスが自分を視認するのが遅れたことで、接触に繋がったと信じている。
「そのコーナーで彼(ボッタス)は、本当にワイドに膨らんだ。だから簡単にインに飛び込むことができたんだ」
そうフェルスタッペンは語った。
「横に並んだ時、彼が既にターンインしているのが見えた。彼は僕を視認するのが、本当に遅れたんだと思う」
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