今シーズンのMotoGPはメーカーをまたいで移籍したライダーの苦戦が多発しており、ヨハン・ザルコ(KTM)、ホルヘ・ロレンソ(レプソル・ホンダ)、アンドレア・イアンノーネ(アプリリア)といった面々は上位に食い込む走りができていない。
そんな中、KTMは第11戦オーストリアGP後に、2年契約のザルコが今年限りで早期に離脱することを発表。さらに第14戦アラゴンGP以降はザルコの代わりにミカ・カリオ(KTMテストライダー)を据え、以降6戦を戦わせる決定を下した。
ザルコの苦戦と同じように大きく取り沙汰されているのが、ホンダへ移籍したロレンソの苦戦だ。3度の最高峰クラスタイトル獲得経験のある男が、未だにトップ10フィニッシュすら果たせていない状況は注目を集め、その苦境は負傷による戦線離脱によって更に難しいものとなってしまった。
ロレンソには直近2年を過ごしたドゥカティへの復帰説すら囁かれていたが、彼はこれを否定。ホンダとの2年契約をまっとうすることを強調した。
だが負傷からの復帰3戦目となるアラゴンGPでも、ロレンソの苦戦は続いた。そんなロレンソに対し、ホンダとの契約の早期終了を再び考えることはないのかと尋ねると、彼は次のように語った。
「僕はかなり苦戦しているし、簡単な状況じゃない事は確かだ」
「言うまでもなく、満足なんてしていない。去年ドゥカティでレースに勝っていた時や、ヤマハで勝っていた時と比べればね」
「競争力のあるライダーがはるか後ろでレースを終えているなら、満足することなんてできない。でも僕は常に戦っているし、このバイクに適応するための策を見出そうと、ベストを尽くしているんだ」
「こうやって訊かれるように、多くの人がこの質問を投げかけてくる。そして僕が言うことは、現時点でそうした考えが頭に浮かんだことは無い、ということだよ」
「僕はホンダと2年間の契約を結んでいる。だから最後のレースまで改善できるかどうか、見てみよう」
またロレンソはザルコのKTM離脱という決定を“勇敢”と評した。しかしそれが正しいものだったかどうかには自信が無いと語った。
「彼は乗りやすいバイクからKTMのような難しいバイクへ乗り換えるという、大きな変化に苦戦していた」
「慣れ親しんだヤマハから、非常に異なるバイクへと移るのはいつだって難しいものだ。だから彼は忍耐やモチベーションを失ったんだろうし、幸せでもなかったはずだ」
「僕の見解だけど、今の契約に含まれる他の利点等があるにしても、それを忘れて離脱したのは、勇敢な決定だと思う」
「サンマリノGPでは、彼は速かったし、例えば(チームメイトの)ポル・エスパルガロにも接近していた。でも彼は既にその決定を下していて、とにかく幸せじゃなかったというわけだ」
「だから彼の決定は尊重する必要がある。彼は勇敢だと思うよ。だけど“賢かった”か、そうじゃないか……それは分からない」
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