F1シンガポールGPのフリー走行2回目では、ピットロード入口があるターン22の手前で、セルジオ・ペレス(レーシングポイント)がケビン・マグヌッセン(ハース)を壁際に追いやり、マグヌッセンのマシンがウォールに軽くヒットするというシーンが見られた。
この時、両者ともにアウトラップの最中で、予選を想定したアタックに向かおうとするタイミングだった。ペレスはマグヌッセンが後ろにいることを認識していたが、先行しているバルテリ・ボッタス(メルセデス)との車間を十分に確保するために、最終セクションで減速した。
■F1シンガポールFP2:ハミルトンがトップタイム。フェルスタッペンは2番手で肉薄
ペレスがなかなか加速しなかったこともあり、最後シケインであるターン21を立ち上がったマグヌッセンは、レコードラインである外側を通ってペレスを追い抜こうとした。
しかし、ペレスもほぼ同時に加速してレコードラインに戻ってきたため、結果的にマグヌッセンが外側の壁に追いやられる形となった。
ペレスは無線で「僕のラップを台無しにしようとした」「奴は間違っている」と不満をあらわにしたが、一方のマグヌッセンも「なんてことだ」と無線で一言。加えてチームにマシンのダメージについて報告した。その後、ふたりはスチュワードに召喚され、ペレスは戒告を受けた。
スチュワードはこの一件について次のように説明した。
「我々スチュワードは、ふたりのドライバーが(予選を想定した)速いラップを計測する準備をしていたと判断した。そしてその先には、2台のメルセデスが先行していた」
「ターン21の出口で、ペレスはレーシングラインから若干内側を走っていた。これによりマグヌッセンは、ペレスがピットに入ると仮定した」
「しかしながら、マグヌッセンがペレスを追い越そうとしたのと同時にペレスもスピードを上げていったので、ふたりは接近した。マグヌッセンはペレスとの接触を避けるために壁に衝突した」
「我々スチュワードは、ペレスのドライビングが“不必要にゆっくりで、他のドライバーにとって潜在的な危険がある”とみなし、戒告処分とした。我々は彼らの行為が意図的なものではなかったことを考慮した」
当事者であるペレスは次のように述べた。
「基本的に明確なルールはないけど、“紳士協定”のようなものがあるんだ」
「誰もが(他車との)間隔を空けている。確か僕の前をメルセデスが走っていて、彼(マグヌッセン)がアタックに行こうとするとは思っていなかった」
マグヌッセンと話し合いをするつもりかどうかを尋ねられたペレスは、こう返した。
「ああ、間違いなく僕たちは説明し合う必要があるからね」
「ドライバーによって、紳士協定に忠実な人とそうでない人がいるんだ」
「そういったルールを実装する必要があるのか、考える必要があると思う。今回のようなことが起きるのは良くないことだ」
なお、ペレスは体調不良によって木曜の記者会見を欠席していたが、体調は良くなっているとのことで「明日(土曜)には100%になっているだろう」と語った。
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