今シーズンなかなか勝つことができなかったフェラーリ。しかしベルギーGP(スパ・フランコルシャン)とイタリアGP(モンツァ)の超高速2連戦で、シャルル・ルクレールが連勝を果たすことになった。
フェラーリの今年の強みはその高速性能であり、この2連戦ではその実力がいかんなく発揮された格好だ。一方でコーナリング時のパフォーマンスには苦労しており、今季残りのレースでも苦戦を強いられる可能性があるとの見方が強い。
■圧倒的強さも手綱を緩めぬメルセデス……2019年マシンの”開発を止めるな!”
しかしチーム代表のマッティア・ビノットは、今季用マシンの開発はまだ進められており、残りのサーキットでも勝利に挑むことができる可能性があると主張する。
「これらのサーキット(スパ&モンツァ)で競争力があるのは分かっていた」
ビノット代表はmotorsport.comの取材に対してそう語った。
「それは当然のことではなかった。しかしパワーが重要で、長いストレートがあるということは、我々にとっては重要だった」
「シーズン前半に逃してしまったようなチャンスを逃さないことが、我々には重要なんだ。そして今回の2レースで我々のマシンの強みを活かせたという事実は、我々をとても満足させた」
「今後のレースはどうなるだろうか? 私はシーズン最初と同じくらい良いと思う」
「ドイツのような(荒れた)レースがあるかもしれない。そしてカナダやバーレーンのように、まだ競争力を発揮できるレースもあるはずだ。そしてマシンの弱点によって、勝利を目指すことができないレースもあるだろう」
「しかし、どのレースでどうなるかということを推測するのは難しい。マシンの開発を続け、理解を深め、最高のバランスを保つことを目指し、我々のドライバーに最高のチャンスを与えていくこと……我々にはそれが重要なんだ」
ビノット曰く、スパとモンツァでの圧倒的なストレートパフォーマンスは、新スペックのパワーユニット(PU)を投入したことだけで実現できたモノではないと考えている。
「ストレートでのスピードと強さを手にできたのは、新しいパワーユニットだけのおかげではないと思う。もちろんこれにより、ストレートでの速さと強さを得ることができた。しかし同様に、空力部門のスタッフ全員にも感謝しなければいけない。我々が持ち込んだ低ダウンフォースのパッケージは、高速パフォーマンスにおいて後押しになることが証明されたからだ」
「我々がストレートで見せたスピードは、パワーユニットだけではなく、持ち込んだエアロパッケージの恩恵でもある」
シンガポールに向けた改善について尋ねると、ビノット代表は次のように語った。
「我々はさらなるダウンフォースを得るため、マラネロで懸命に取り組んでいる。おそらく、何か少しは手にすることができるだろう」
今季まだ未勝利のセバスチャン・ベッテルもまた、今季の残りのレースのいくつかで、フェラーリが再び”輝く”ことができると考えている。
「僕らは明らかに前進している。これまでは今年のチャンピオンシップの、最有力チームじゃなかった。そこからはほど遠かったんだ」
そうベッテルは語る。
「でも、これまでのレースよりも競争力を発揮できるレースが、まだいくつかあるはずだと思う。しかし結局のところは、良い週末を過ごすだけでいいと思う」
「僕らには速さがある。だから心配していない。正直に言って、色々なことをしっかりまとめ上げるだけでいいんだ。僕らにはまだ数多くのレースと、たくさんの時間が残っている」
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