ルノーはF1第14戦イタリアGPでダニエル・リカルドが4位、ニコ・ヒュルケンベルグが5位と、今季最高のリザルトを残した。これによりルノーはコンストラクターズランキング5番手に浮上。4番手のマクラーレンに18ポイント差まで迫った。
リカルドはこれまで、チームのパワーユニット(PU)開発拠点であるヴィリー=シャティヨンでどれほど良い仕事が行われているかについて熱弁してきたが、高速サーキットのモンツァで好成績を残したことで、ルノー製PUのパフォーマンスがいかに進歩したかがようやく証明されたと言える。
■リカルド、ルノー移籍の新たな“秘話”が明らかに。担当エンジニアの異動も一因に?
「僕たちは“最大の”ポイントを獲得することができた。それが意味するところを理解していれば、この結果には満足できるだろう」とリカルドは語った。
「ヴィリーでエンジン(PU)を開発しているみんなに心から感謝をしたい。ルノーチームとルノーPUと共にこのような結果を得られたことは本当にすごいことだと思う」
「チームは毎年(モンツァに来ると)前向きな感触を失っていたように思う。少なくとも、ここ数年は強さを持ち合わせていなかった。今年は一転して進歩し、このようなリザルトを残せたのは特別なことだ」
「うまくいけば、これまでの低ダウンフォースサーキットから何かを学び、シンガポールのような高ダウンフォースサーキットに活かすことができるだろう」
イタリアGPの結果はルノーにとって励みとなるものだったが、逆を返せばルノーがこれまで苦しんでいた原因はダウンフォース不足だった、ということを浮き彫りにしたとも言える。そのためリカルドは、イタリアGPで示したものが今後のレースに向けての貴重な教訓となると考えており、次のように述べた。
「エンストン(シャシー開発拠点)ではここ数週間で低ダウンフォースのマシンが用意された。それはウイングが小さくてグリップレベルが低いにも関わらず、乗ってすぐにそのフィーリングの良さが伝わった」
「走りやすく、よりバランスのとれたマシンだった」
「これらの(低ダウンフォース)サーキットで持ち込んだマシンは良かったので、(高ダウンフォースの)シンガポールでも多くを学んで、そこから何か掴めるものがあると思う」
「僕たちは間違いなく高速サーキットで強いように見える。ただ、だからといって低速ではうまくいかないという訳でもない」
「とにかくやるべきことをしっかりやって、エンストンとヴィリーのみんなにとって励みになるような結果を残せたらと思う」
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