オーストラリアの人気シリーズ、VASCヴァージン・オーストラリア・スーパーカーの技術部門は、9月中旬に開催されるニュージーランドでの1戦、オークランド・スーパースプリントを前にホールデン陣営から要請を受けた『コモドアZB』のエアロ・パッケージのさらなる変更を承認した。
2019年デビューの新型フォード・マスタング・スーパーカーが猛威を振るい、ここまで22戦中19勝の記録的成功を収めているVASCシリーズ。その車種間性能差を調整し、戦力バランスの均衡を図るべく、シリーズの技術部門は今季3度目となる措置に踏み切った。
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この改訂により、第11戦NZプケコへ・ラウンドよりホールデン・コモドアZBの全車は拡張されたフロントアンダートレイと、後部翼端板のエッジ部に新たなガーニーフラップを追加してレースを戦うこととなった。
これらのパッケージ修正を行ったホールデンのファクトリー指定チームであるトリプルエイト・レースエンジニアリングは、その申告の中で5ドアハッチのルーフ側に設定されるハイマウント・ストップランプの撤去も要請し、これも受理されている。
このエアロ・パッケージはホールデン陣営にとって2019年シーズン2度目の措置となり、前回は6月に同じアンダートレイの延長と、リヤウイング最大仰角増加の許可を受けていた。
さらに8月には、ケリー・レーシングのニッサン・アルティマL33もリヤウイングガーニーの追加など、エアロ・パッケージを修正している。
直近の第10戦、タイレムベンドでのスーパースプリント戦でも、DJRチーム・ペンスキーの王者スコット・マクローリンとフォード・マスタングがコースレコード更新で連勝を飾っており、その結果を受け、イベント直後にはレッドブル・レーシング・オーストラリアが空力パッケージ修正申告に踏み切った形だ。
VASCシリーズのモータースポーツ部門を統括するエイドリアン・バージェスは、4月のマスタング、先月のアルティマに続き、トリプルエイトからの2度目のパッケージ変更の申請があったことを認めた。
「トリプルエイト・レースエンジニアリングからは、ザ・ベンドでのイベント終了後にエアロダイナミクスの分野でマシンのパッケージ変更をしたいとVASCの技術部門に申請があった」と説明したバージェス。
「彼らが提出してきた申請書と、ホールデン・コモドアZBのテクニカルデータを慎重に評価した結果、我々テクニカル部門に委任された権限として、その変更を承認した」
「この調整パッケージは、続く9月13~15日の第11戦オークランド・スーパースプリントから有効になる」
セブン・タイムス・チャンピオンとしてシリーズ屈指の実力を誇るジェイミー・ウインカップと、2016年王者のSVGことシェーン-ヴァン・ギズバーゲンのダブルエース体制を敷くトリプルエイトは、それぞれドライバーズランキングで5位、4位と、首位のマクローリンからは757点、616点もの大差をつけられている。
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