オートポリスで行われているピレリ スーパー耐久シリーズ第4戦。チーム初の総合ポールポジションを獲得した#244 Max Racing RC-FのBドライバーである田中哲也は、ウエットタイヤに履き替えるタイミングを非常によく、それを判断したチームに感謝した。
昨年からST-Xクラスに参戦を開始しているMax Racing。スーパー耐久では唯一のレクサスRC F GT3ユーザーとして注目を集めたが、参戦初年度はアクシデントに見舞われることもあり、苦労も少なくなかった。
■スーパー第4戦予選|天候変化を味方につけた244号車RC Fが初PP獲得
ただ、今年は着実にデータが揃ってきたこともあり、開幕戦鈴鹿、第2戦SUGOともに2位表彰台を獲得。第3戦富士24時間は欠場したものの、今回のオートポリスでは最初のセッションから好調な走りを見せていた。
そんな中、公式予選ではAドライバーの田中徹が1分50秒849で2番手タイムを記録すると、Bドライバー予選では急に雨が降ってくる波乱の状況下でいち早くウエットタイヤに交換。田中哲也が2分00秒975でトップとなり、合計タイムでライバルを圧倒した。
もちろんチームとしては初めてのポールポジションだが、長年にわたってスーパー耐久に参戦している田中哲也にとっても、久しぶりの予選ポールポジションだったという。
「自分自身としても久しぶりですね。(最後にポールを獲ったのが)いつか覚えていないです」
「このチームは昨年からスタートして、今年もそうですが、これまで予選がなかなかうまく行きませんでした。今回もドライだったら分からなかったですけど、本当にタイミングよくチームが判断してくれました。雨も良いタイミングで降ってくれて、逆に良かったですね」
田中哲也の語る“タイミング”というのは、ウエットタイヤへ交換するタイミングのことだった。この日は朝から曇り空ではあるもののドライコンディションが続いていたが、ST-XクラスのBドライバー予選が始まった瞬間に大粒の雨が降り出し、瞬く間にウエットコンディションになっていた。
各車とも最初はスリックタイヤでコースインし、路面が完全にウエットになってしまう前にタイムアタックを行おうと試みたが、244号車はタイムアタックをせずにすぐピットイン。ウエットタイヤでのアタックすることを選択した。結果的にこれが功を奏し、Bドライバー予選では2番手以下に大差をつける結果となった。
「僕もドライで行く気満々でしたし、逆にドライでアタックしたいなと思っていたので、正直、(雨は)予想していませんでした。しかも、あんなに急激に降るとは思いませんでしたね。でも、結果オーライでしたし、タイミングが良かったことに尽きます」
「スリックタイヤで最初出て行って、他のクルマは計測ラップに入って行きましたが、僕はすぐにピットインしてウエットタイヤに履き替えました。ピットの位置も僕たちは(ピット出口から見て)奥側だったので、自分たちがピットから出て行くタイミングでは相当雨が降っている状況でした。そういうのも(判断の)助けになりましたね。だから本当にタイミングが良かったです」
「全部がうまくハマってくれたなと思います。今回に関しては運も実力のうちではないですが、チームが判断してくれたタイミングが良かったんでしょうね」
明日の決勝レースもウエットコンディションになることが予想されているが、田中哲也は最高峰クラスであるST-Xで勝ち星を挙げたいと力強く語った。
「今シーズンはずっと2位で来ていて、表彰台は上がらさせてもらっていますが、優勝がまだありません。やっぱりチームとして優勝したいですね」
「僕はST-3クラスとかでは優勝したりチャンピオンも獲りましたけど、一番上のクラスだと10年くらいは勝っていませんから、(明日は)勝ちたいですね」
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
みんなのコメント
この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?