MotoGP第9戦ドイツGPでカル・クラッチロー(LCRホンダ)は、脛骨骨折の怪我を負っているにもかかわらず、3位表彰台を獲得した。
クラッチローは中盤までヤマハのマーベリック・ビニャーレスと3番手を争っていたが、残り12周の段階で当時2番手だったアレックス・リンス(スズキ)が転倒したことで表彰台圏内に入り、最終的にそのままの位置でフィニッシュとなった。
■クラッチロー、思わぬアクシデントで脛骨骨折と靭帯を損傷。ドイツGPは出場予定
彼はリンスの転倒によって表彰台圏内を走ることになったことで、ビニャーレスを打ち負かそうとする”勢い”がどこかへいったと認めている。
「正直に言って、ビニャーレスの評価を下げているわけじゃないけど、僕には良いペースがあったと感じている」
「だけど彼をパスする必要はなかった。既に3番手、表彰台に登れるポジションにいたんだ」と、クラッチローは語る。
「リンスが転倒していなかったなら、僕はマーベリックにもっとプレッシャーをかけて、彼を抜いていただろうね。僕は表彰台が欲しかったし、表彰台のためにはリスクを取るつもりだった」
「僕らはリンスを捕えに行っていたけど、彼が転倒したことでとても楽に表彰台を確保することができた。一時は後ろに9秒の差があったんだ。とても奇妙なレースだったよ」
クラッチローはレース終盤、ビニャーレスに対して接近したが、残り2周でラインを外してしまいビニャーレスとの差が広がることになった。そして、この事がクラッチローに幸運をこれ以上どこかへ押しやらないように確信させたという。
「残り5周で彼は少し前を行っていたが、僕は再び彼に接近して、ラスト2周で追い抜けるんじゃないかと思ったんだ」
「だがそういったことは起こらず、ラストラップには“2位はビニャーレスのものだな”と思ったんだ」
「タイヤはもう終わっていたけど、僕は全力を尽くし、そしてリヤを失った。ターン11で(差を)詰めることが必要だったんだ。なぜならその坂の下で彼をパスすることができると思っていたからだ」
「僕は彼に速く迫ろうとしたが、自分でミスを犯してしまったんだ」
一方、前戦オランダGPでの優勝に続いて2位を獲得したビニャーレス。彼はこの表彰台でチームメイトのバレンティーノ・ロッシを上回るランキング5位に浮上した。
ビニャーレスはレース序盤は優勝したマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)に挑む野望を秘めていたという。ただ、レース後半でクラッチローを阻止し続けて得た2位というポジションは“信じられないほどの物”と述べている。
「カルについては心配していたんだ。20周もの間、彼のマシンの(音を)聞いていたからね」とビニャーレスはレースを振り返った。
「タイヤを労わろうとして、良い形で乗っていたんだ。いくつかミスは犯してしまったけど、とても満足しているよ」
「僕らは今週末をよくやったと認識する必要がある。ヤマハ勢では(ランクが)1番で、そして表彰台も獲っていて、本当に素晴らしい結果なんだとね」
「前半戦を、アッセンでの勝利そしてここで2位になって折り返せるのは、驚くほど素晴らしいことだよ」
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