フォルクスワーゲンは、昨年のパイクスピーク・ヒルクライムで新記録を記録したID.Rを改良。ニュルブルクリンクの北コース、通称ノルドシュライフェにマシンを持ち込み、電気自動車のラップタイムレコード更新に臨んだ。
ドライブを担当したのは、パイクスピークでの記録樹立にも貢献したロマン・デュマだ。6月3日(月)にアタックが敢行され、ID.Rはノルドシュライフェを6分05秒336で走破。中国のNextEVが生み出したNIO EP9の記録、6分45秒90を大幅に更新した。
■フォルクスワーゲン、怪物EV『ID. R』でニュル攻略へ。スペインでテスト実施
ニュル24時間レースを4度制するなど、ニュルを知り尽くしたデュマは「ノルドシュライフェのレコードホルダーになるなんて、信じられないほど誇りに思う」と語った。
「僕にとって、ここは世界最高であり、最も難しいレーストラックだ」
「再び素晴らしい仕事をしてくれたフォルクスワーゲン・モータースポーツのチームに感謝したい。ID.Rはノルドシュライフェでの走行に向けて、完璧に準備が整っていた。その強烈な加速力とコーナリングスピードを経験するのはとても楽しかった」
フォルクスワーゲンは、パイクスピークを走ったID.Rを、ノルドシュライフェで走行するために大幅改良。ダウンフォースを最適化したほか、F1で採用されているDRS(空気抵抗低減システム)を搭載した。
また、パイクスピークではミシュランタイヤを履いていたが、今回の走行に向けてブリヂストンタイヤにスイッチし、テストを重ねてきた。
フォルクスワーゲンのモータースポーツディレクターであるスベン・スミーツは、次のように述べた。
「この素晴らしいサクセスストーリーは、エンジニアによる緻密な準備、チーム全体の完璧な作業、そしてもちろんロマン・デュマによる完璧なドライビングパフォーマンスの賜物だ」
なお、全車種を含めた最速レコードは、ポルシェ919ハイブリッドevoが記録した5分19秒546。世界耐久選手権(WEC)を撤退したポルシェが、レギュレーションに縛られずに改造を施したこのマシンが、1983年にポルシェ956が持っていた最速記録(6分11秒13)を塗り替えている。
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