F1第6戦モナコGPの予選が行われた。ポールポジションを獲得したのはルイス・ハミルトン(メルセデス)で、タイムは1分10秒166だった。
1950年のF1世界選手権発足当初から行われている歴史と伝統のあるモナコGP。モンテカルロ市街地コースはコース幅が極端に狭く、抜きどころがないため、予選順位が決勝結果を大きく左右するコースでもある。
Q1:地元ルクレールがまさかのQ1落ち……
18分間のQ1は気温21℃、路面温度45℃という暖かいコンディションの下で行われた。
約3時間前に行われたFP3でクラッシュを喫したセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)は、予選までに修復作業が完了。Q1開始直後にコースインを果たした。ベッテルは無線で、マシンを修復したチームに感謝を述べた。
コースが狭く短いモナコでは、トラフィックによりクリアラップを刻めないケースが多いため、各車早い段階からコースインし、タイム計測へと向かっていく。なお、20台全てがソフトタイヤを装着した。
今回が地元レースとなるシャルル・ルクレール(フェラーリ)が1分12秒825でトップに立つが、それをアレクサンダー・アルボン(トロロッソ)らが塗り替えていく。序盤はマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が1分11秒725でトップにつけた。
その後、バルテリ・ボッタス(メルセデス)がトップタイムを更新し、そこにフェルスタッペン、ハミルトン、ピエール・ガスリー(レッドブル)らが肉薄するという展開となる。
一方のフェラーリ勢は満足なラップが刻めず、中団に埋れてしまう。特にベッテルは残り数分の時点で17番手まで落ちてしまい脱落圏となったが、ラストアタックで1分11秒434を記録し、土壇場でタイムシートの首位に浮上した。
しかし、中団で激しいタイム合戦が繰り広げられたことにより、2度目のコースインを見合わせたルクレールが16番手に転落。まさかのQ1落ちとなってしまった。
Q1敗退となったのは16番手から順に、ルクレール、セルジオ・ペレス(レーシングポイント)、ランス・ストロール(レーシングポイント)、ジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)、ロバート・クビサ(ウイリアムズ)となった。
Q2:フェルスタッペンがトップタイム! トロロッソ2台も揃ってQ3進出
Q1同様、全車がソフトタイヤを装着して、早々にQ2のアタックラップへと入っていった。まずはボッタスが1分10秒701を記録し、早くもコースレコードを更新。フェルスタッペンは2番手タイムを記録し、メルセデス2台に割って入った。
フリー走行から好調のトロロッソは、ダニール・クビアトが1分11秒412を記録し、4番手タイムを記録。アルボンはなんとか10番手タイムを記録したが、前後のマシンとはほとんど差がなく、終盤のアタックにQ3進出をかけることとなった。
トラフィックを考慮してか、通常より少し早い残り5分頃から各車コースインし、最後のアタックへと向かう。
残り2分でフェルスタッペンが1分10秒618をマークしトップに。9番手にまで落ちていたベッテルは、1分11秒227を記録して4番手になり脱落を逃れた。10番手だったアルボンも1分11秒429で6番手に浮上した。
フェルスタッペンがトップのままQ2が終了。トロロッソは今季初めて2台揃ってQ3進出を果たした。フリー走行で好調だったアルファロメオは軒並み苦戦し、14番手、15番手に沈んだ。ハース勢もケビン・マグヌッセンこそトップ10に残ったが、ロマン・グロージャンは脱落となった。グロージャンはガスリーに引っかかりタイムを更新できなかったと見られ、この件は審議にかけられることとなった。
Q2脱落となったのは11番手から順に、ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)、ランド・ノリス(マクラーレン)、グロージャン、キミ・ライコネン(アルファロメオ)、アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)だった。
Q3:ハミルトン、魂のラップでボッタスの連続PP止める
ポールポジションを決するQ3がスタート。まずはボッタスが1分10秒252という驚異的なタイムを記録する。ハミルトンは1分10秒483、フェルスタッペンは1分10秒641と、それぞれ自己ベストを記録したが、いずれもボッタスのタイムを上回ることができなかった。4番手以下にはベッテル、ガスリーが続いた。
残り5分頃から、中団勢が上位陣とはタイミングをずらし、2回目のアタックに向かう。リカルドはこのタイミングでQ3最初のコースインを果たした。上位陣は残り3分を切ったタイミングで続々とコースインしていった。
ボッタス 、フェルスタッペン、ベッテルらが軒並みベストタイムを更新できない中、ハミルトンが1分10秒166をマーク。大逆転でポールポジションを獲得した。
これでボッタスの連続ポールが3でストップ。ハミルトンは無線で感情を爆発させ、さらには目頭を押さえるシーンもあった。
2番手にはボッタスがつけ、メルセデスが今季5度目のフロントロウ独占となった。3番手にはフェルスタッペン、ベッテル、ガスリーがこれに続いた。
中団勢トップはマグヌッセン。7番手にはダニエル・リカルド(ルノー)が入り、昨年のウイナーとしての意地を見せた。以下クビアト、カルロス・サインツJr.(マクラーレン)、アルボンとなった。
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