2019全日本スーパーフォーミュラ選手権第2戦オートポリスの決勝が行われた。レースはソフトタイヤでレースの大半を走る戦略を採った、16番グリッドスタートの関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が大逆転優勝を果たした。
レースウィークエンドを通してサーキット周辺は荒天に見舞われた。土曜日に予定されていた公式予選は日曜に順延となり、その予選も赤旗が3度も掲示されるなど大波乱のセッションとなった。ポールポジションは国本雄資(KONDO RACING)のものとなり、ルーキーの坪井翔(JMS P.MU/CERUMO・INGING)が2番手でフロントロウを獲得した。
【プレイバック】2016年スーパーフォーミュラ第6戦SUGO決勝:”強い”という言葉では言い表せない、関口圧巻の68周
54周のレースがスタートし、国本がホールショットを奪った。野尻智紀(TEAM MUGEN)、ハリソン・ニューウェイ(B-Max Racing with motopark)はスタートできず立ち往生。大きく出遅れることとなった。
石浦宏明(JMS P.MU/CERUMO・INGING)、山下健太(KONDO RACING)、山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)らが1周目終了時点でピットイン。早々にミディアムタイヤを見切り、ソフトタイヤへと交換した。
続く2周目、ダニエル・ティクトゥム(TEAM MUGEN)がターン4でスピン。動き出すことができず、そのままリタイアとなってしまった。ティクトゥムのマシンを撤去するため、セーフティカー(SC)が導入。このタイミングでミディアムタイヤ勢を中心に続々とピットインすることとなった。
SCラン中、予選でクラッシュしたアーテム・マルケロフ(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)がマシンの修復作業を終えピットアウトするが、直後に挙動を乱し、ピットロード出口の近くにマシンを止めてしまった。
この時点で、ステイアウトを選択した国本、関口、牧野任祐(TCS NAKAJIMA RACING)がトップ3に。ピットに入り、タイヤ交換義務を消化した石浦、坪井、山下がそれに続いた。
8周目からレースは再開。ミディアムタイヤを履いている坪井は1周で5番手から9番手まで順位を落としてしまった。
13周目、関口が国本をかわしトップに浮上。その後の関口は後続よりも1周あたり1.5~2秒近く速い周回を刻み、ぐんぐんとリードを広げて一人旅となっていく。20周を終了した時点で2番手以下に約15秒、そして30周を終了した時点では30秒の差をつけた。
一方、首位の座を失った国本は徐々にペースを落としていった。3番手を走っていた牧野だけでなく、中団から抜け出した山本、大嶋和也(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)にもかわされしまうなど、苦しい展開となった。
これにより、ピットインを済ませたドライバーの中で先頭を走っているのは山本となった。SC導入でピットインし、レース再開直後は上位につけていたJMS P.MU/CERUMO・INGING勢だが、2台とも順位を下げ、代わって大嶋が表彰台争いに顔を出す展開となった。
後続に40秒以上のマージンを築いた関口は41周目にピットイン。ミディアムタイヤに交換、山本の前でピットアウトし、実質的な首位をキープすることに成功した。
関口のピットインの後、10周近く見た目上の首位を走った牧野は51周目にピットイン。牧野も好ペースで飛ばし、福住の前の4番手でピットアウトした。
結局関口は、16番グリッドからのスタートだったにも関わらず、ソフトタイヤでレースの大半を走ったこと、そしてその時の驚異的なペースが功を奏して大逆転勝利を果たした。2016年のSUGO戦を彷彿とさせる勝利だった。2位には山本。こちらも17番グリッドからの大幅ジャンプアップを果たし、ポイントランキング首位に浮上した。3位には大嶋が入り、グリッド順位から大きくジャンプアップした3人が表彰台に名を連ねた。
牧野は福住の猛攻を抑えて4位。以下福住、アレックス・パロウ(TCS NAKAJIMA RACING)、山下、ニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S)までが入賞となった。ポールからスタートした国本は16位に終わった。
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