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LEXUS TEAM LEMANS WAKO’S 2019スーパーGT第1戦岡山 レースレポート

掲載 更新
LEXUS TEAM LEMANS WAKO’S 2019スーパーGT第1戦岡山 レースレポート

2019年スーパーGTシリーズRound.1 岡山サーキットレースレポート
#6 LEXUS TEAMLEMANS WAKO’S
WAKO’S4CR LC500
Kazuya OSHIMA
Kenta YAMASHITA

◆予選
天気:晴れ~曇り
コース状況:ドライ
気温:16度
路面温度:25度(GT500クラスQ1開始)
予選開始:15時18分(GT500クラスQ1開始)

悪天候で前代未聞の大混乱。トップ争いのNSXがまさかの同士討ちで2台脱落し、ARTAが逆転勝利【スーパーGT500クラス決勝】

 人気も競技レベルも高く、ハコ車のレースカテゴリーとしては世界最高峰といえるスーパーGT、今年もシリーズは岡山国際サーキットで幕を開ける。LEXUS TEAM LEMANS WAKO’Sの今季ドライバーコンビは大嶋和也と山下健太だ。大嶋は今やレクサス勢を代表するベテランのひとりで、チーム不動のエース。移籍新加入の山下は23歳、将来を嘱望される新進気鋭である。
 
 そしてチームの技術陣にも一層の体制強化が図られた。昨季のスーパーフォーミュラでチャンピオンエンジニアとなった阿部和也が久々にチーム復帰、レクサスLC500のセットアップの陣頭指揮を執る。タイヤはもちろん今季もブリヂストン。さらなる充実を示すチームを率いるのは、やはりおなじみの“ミスタースーパーGT”こと脇阪寿一だ。2016年と2017年にあともう少しと迫りながらもつかめなかったシリーズタイトル、その獲得を目指し、GT500クラスの激しい戦いに臨む。

#6 WAKO’S 4CR LC500予選結果:9位(予選Q1ベストタイム:1分17秒992/山下選手)

 開幕前のテストから好調、就任4年目の脇阪監督が「これまでで最高の手応え」を感じつつ迎えた開幕戦、予選日はドライコンディションとなった。朝の練習走行では山下が1分18秒191で全体7番手タイム、レクサス勢トップにつけた。
 
 予選では山下がQ1、大嶋がQ2をそれぞれ担当する。Q1で山下は1分17秒992をマーク。これは従来のコースレコードを破るタイムだったが、全体のタイムアップが著しく、Q2進出圏の8位にはわずか0.086秒届かず、予選9位という結果に。タイヤを温めている段階でトラフィック(他車の走行の余波)に遭遇した不運が影響してしまった。

◆決勝
天気:雨
コース状況:ウェット
気温:12度
路面温度:14度(スタート時)
予選開始:14時30分
レース予定周回数:82周(約300km)

#6 WAKO’S 4CR LC500(大嶋和也選手&山下健太選手)
決勝結果:13位(所要時間:1時間53分53秒140=30周でレース終了/ベストラップ:1分35秒371=大嶋選手)

 天気予報が微妙だった決勝日、岡山国際サーキットには昼前から雨が強弱の変動を繰り返しながら降ることに。路面状態はウエットとなる。決勝直前の20分間のウォームアップ走行では、大嶋が1分32秒696をマークして2番手。良好な感触をもって決勝レースに臨む。
 
 #6 WAKO’S 4CR LC500は9番手からの発進、前半担当は大嶋だ。セーフティカー(SC)先導での隊列走行スタートになり、3周終了時にSCがコースを去ってから実質的な戦いが始まった。だが濡れた路面と水幕による視界不良でアクシデント続発、SC導入や赤旗中断が繰り返される展開に。
 
 大嶋は4周目に10番手に下がり、さらに11周目のリスタート時に1コーナーでオーバーランをして15番手に後退してしまう。選んだタイヤがコンディションにマッチせず苦闘が続いた。それでも粘走する大嶋は、37号車の後退により14番手に浮上。その後37号車には再び先行されるが、上位でアクシデントが発生、1号車がラップダウンになって、大嶋は14番手へと戻る。
 
 スタートから約2時間半を経過(中断時間を含む)した時、レースは赤旗中断中であったが、この時点で打ち切り終了ということに。多くのマシンが32周を完了する寸前でホームストレート上に整列停車しており、規定によりレースは30周終了時点の順位で決着した。決勝レースでは山下の出番は訪れず。上位車両のペナルティにより、#6 WAKO’S 4CR LC500は初戦13位というリザルトを得た。

大嶋選手のコメント
「決勝レース前のウォームアップ走行では速さを発揮できましたし、すごくいい状況でレースに向かえたのですが、結果的には選んだレインタイヤが今日のコンディション推移には合いませんでした。SCや赤旗も多く、なかなかタイヤの内圧が上がってこなくて、苦しいレースになってしまいましたね」

「僕たちのマシンは今季、基本的にはセットアップが良く決まっている状態ですし、次の富士スピードウェイに関しても3月末のテストで好調でした。今度はレクサス勢全体で上位にいって、楽しいレースにしたいですね。もちろん勝ちたいです。今回苦しかった分も、スッキリ終われるよう頑張ります」

山下健太選手のコメント
「予選Q1ではタイヤを温めている時にトラフィックの影響を受けたとはいえ、Q2進出まで100分の何秒差でしたから、自分でなんとかできた気もします。ああいう時にも決められるようにしたいですね」

「今回もレクサス勢トップを争える速さがありましたし、この調子でいけば必ずチャンスはあると思います。阿部和也エンジニアのコメント予選からマシンバランスはわるくなかったのですが、Q1ではタイヤを温めている段階でトラフィックに遭遇してしまい、あれがなければQ2進出は確実だったと思います」

「ウエットでも決勝前の走行では速さを出せました。しかし、今回は天候が我々の読みとは違う方向にいってしまいましたから、タイヤ的に大嶋がああいった苦しいレース展開になるのも仕方なかったところです。次の富士スピードウェイで挽回していきたいと思います」

脇阪寿一監督のコメント
「まず、天候の影響でレースがこういった終わり方になってしまったことを、サーキットに来ていただいた観客のみなさんに申し訳なく思います。しかし状況的にはこういった判断が下されたことに自分も同意しますし、仕方なかったと考えています。ご理解いただきたいところです」

「今回はレクサス勢が全般的に苦しいレースウイークになりましたが、チームとしての(テストからの)いい雰囲気は変わっていないです。レースでは我々のチームは路面が乾いていく方向だと読んで、それに合うレインタイヤと戦略で臨んだのですが、結果的には雨が続くことになり、大嶋には苦しい思いをさせてしまいました」

「ただ、チームとしては今季、本当にいい状況にあります。それを次の富士で活かしたいと思います」

シリーズランキング
大嶋和也&山下健太:-位/0ポイント
チーム部門:13位(11位タイ)/3ポイント

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