イギリスGPは、今年限りでF1の開催契約が切れることになっている。F1とイギリスGPの開催地であるシルバーストン・サーキットのオーナーであるBRDC(英国レーシング・ドライバーズ・クラブ)の間で契約更新についての話し合いが行われているが、開催権料に関する交渉で行き詰まりを見せている。
契約締結の期限は設けられていないが、伝統的にシルバーストンは、イギリスGPの週末に翌年へ向けたキャンペーンを開始してきたため、それを今年も継続するならば、あと数ヵ月の間にまとめる必要がある。
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今年のイギリスGPについて尋ねられた、F1のスポーティングディレクターであるロス・ブラウンは、「私は、今年が最後のイギリスGPになるとは思わない」と語った。
「それがシルバーストンで行われるかどうかは、別の問題だ。しかし、我々はイギリスGPを開催したいし、シルバーストンと共に解決策を見つけたい」
「我々は、合理的なものとそうでないもので、見方が異なっている。それほど大きな溝があるわけではない。しかし、解決策が見つけられないことに失望している」
「しかし、イギリスでのレースは我々にとって重要だ。そして明らかに、シルバーストンはここ数年の間、グランプリの本拠地とでも言うべき場所だった」
「とはいえ、ブランズハッチでF1を行なったことを、多くの人が覚えているはずだ。ブランズハッチで1年開催して、その後シルバーストンに戻るということも、決して奇妙なことではない」
「イギリスGPを開催し続けること、そしてできればそれをシルバーストンで行いたいという決意を持っている。しかし、そのことに確実性はない」
F1はロンドン市街地で公道レースを行おうとしていた経緯がある。この野望が依然残っているかと尋ねると、ブラウンはまだロンドンGPが議題となっていることを認めた。しかしブラウン曰く、ロンドンGPのようなレースが開催されることになれば、それはイギリスGP以外のグランプリとして追加されるだけだと示唆した。
「ロンドンでのレースは、イギリスGPとは異なるイベントになると思う。それはシティ・レースなのだ」
そうブラウンは語った。
「ご存知の通り、イギリス国内にはいくつものサーキットがある。だからロンドンGPとイギリスGPの両方を開催する余地がある」
「ただ、ロンドンの中心街でレースを行うのは現実的ではない。残念ながら、起きるであろう混乱とインパクトを考えれば、その実現は厳しい」
「ロンドンの周辺には、レースが開催できそうなエリアがいくつかある。だから議論はオープンなままだ。とにかくロンドンでのレースがイギリスGPになるとは思わない。それはロンドンGPという別のイベントになるだろう」
イギリスGPの他、スペインやドイツ、イタリア、メキシコなどのグランプリも、今年限りで開催契約が切れることになっている。しかしブラウンは、これらのレースの全てを失うことにはならないと自信を持っているようだ。
「我々はそれについての見通しを与えなければならない」
そうブラウンは語った。
「過去1年、または18ヵ月の間に行われたことを考えれば、我々はベトナムとの交渉をまとめた。ベトナムは完全に新しいグランプリだ。そして多くのレースが契約を更新した。激しく変動し続けている。それらは全てが整っているわけではない」
「しかし、F1にとって重要なレースもある。それらは歴史的なレースであり、F1の歴史の一部なんだ。だから戦わずして、それらを失いたくはない」
「我々は解決策を見つけようとしている。プロモーターの状況が変化したことも理解しているが、それらの変化に常に対応できるわけではない」
「バルセロナの状況はご存知だろう(※地方自治体からの資金が停止されている)。これについては、とても難しい状況だ」
「それは我々が生み出したものではないが、対応しようとしている。しかし、他のプロモーターやサーキットに対しても、F1のレース開催にかかる金額については、公平でなければいけない」
「解決策はあると思う。しかし、それを見つけるためには全力を尽くす必要があるだろう。でもとにかく、それらのレースは重要であり、F1の歴史の核となっているんだ」
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