フォーミュラE香港ePrixの予選が行われ、天も味方につけたHWAのストフェル・バンドーンがポールポジションを獲得した。
通算50回目のフォーミュラEレースとなる香港ePrix。しかしこの日の香港は生憎の雨模様。路面は完全なウエット、路面温度は19度、気温は18度というコンディションである。
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そんな中4グループに分かれて行われた予選、グループ1ではルーカス・ディ・グラッシ(アウディ)とサム・バード(ヴァージン)の2台が1分12秒台を記録。ただ、BMWアンドレッティのアントニオ・フェリックス・ダ・コスタとマヒンドラ勢の2台(パスカル・ウェーレイン&ジェローム・ダンブロジオ)は、ウエットコンディションに適応できなかったか、2秒以上遅れることになった。
グループ2開始前には雨が少し弱まり、各車コースインを遅らせた。とはいえまだまだ路面の水量は多く、各車挙動を乱しながらのアタックとなった。
そんな中トップタイムをマークしたのは、ベンチュリのエドアルド・モルタラ。モルタラは1分12秒156で全体トップになった。アンドレ・ロッテラー(DSテチータ)も僅差の2番手となったが、アタック中の他車を妨害した疑いで審議対象となった。
ロッテラーのチームメイトであるジャン-エリック・ベルニュは、最終コーナーの立ち上がりでトラクションをかけた際にスピン。ウォールにぶつかりながらフィニッシュラインを越えたものの、6番手となった。
ただ、首位モルタラはベルニュのクラッシュで赤旗が掲出された際にスピードを落とさなかったとして、さらにベルニュも赤旗の原因を作ったとして審議対象になっている。
グループ3では、まずはフェリペ・マッサ(ベンチュリ)がミスがありながらもスーパーポールセッション進出圏内となる5番手タイムを記録する。しかしこれを上回ったのが日産・e.ダムス勢。オリバー・ローランドが1分12秒140で総合トップに立つと、チームメイトのセバスチャン・ブエミも6番手に入った。これでマッサは7番手に押し出されてしまった。
続いて行われたグループ4で速さを見せたのはHWA勢。ゲイリー・パフェットが1分12秒093で全体トップを更新する。ただ、チームメイトのストフェル・バンドーンは圧倒的なタイム。パフェットを0.5秒上回る1分11秒592で、予選を首位で終えた。
バンドーンのアタック後、コースには大粒の雨が落ち、タイムアップ果たすマシンは出なかった。
結局バンドーン、パフェット、ローランド、モルタラ、ロッテラー、ディ・グラッシがスーパーポールセッションに進出。ベルニュはクラッシュしながらコントロールラインを通過したとして、自己ベストのラップタイムを抹消されることになった。
スーパーポールセッションの直前には雨も上がった。しかし当然路面は濡れたままである。まずアタックを行なったディ・グラッシは、ターン2で痛恨のミスがあり1分14秒台。続くロッテラーは1周を無難にまとめて1分12秒868となった。
3番目にアタックしたモルタラは、各所でマシンをスライドさせるアグレッシブな走行を展開。最終コーナーはずっと逆ハンドルを当てるスライド走行でクリアし、1分12秒310で首位に立った。
予選では「無難に走った」とコメントしていたローランドは、1分11秒903とモルタラに0.4秒差をつけて首位に立った。あとはHWAのふたりのアタックを見守るだけである。
そのHWAのパフェットは、セクター1で大失敗し、大きくタイムロス。5人が走行した段階で4番手となった。
最終走行者はバンドーン。路面コンディションは明らかに好転しているように見える。バンドーンはターン1を若干オーバーラン気味にクリアしたが、それでもセクター1で全体ベスト。セクター2も全体ベストでクリアし、最終セクター3も最速を並べる。これでバンドーンが、フォーミュラEでの初ポールポジションを獲得した。
2位にはローランド。3位に入ったモルタラだが、赤旗時に十分な減速をしなかったとして、3グリッド降格のペナルティが科せられた。このためロッテラーが3番手グリッド、以下パフェット、ディ・グラッシ、モルタラというグリッド順になった。ただ、ロッテラーは依然審議対象となったままである。
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