フォーミュラE第4戦メキシコシティePrixの決勝が行われ、ルーカス・ディ・グラッシ(アウディ)が今季初優勝を果たした。
メキシコシティePrixの決勝は、気温26度、路面温度37度というコンディション。路面は完全ドライである。
■フォーミュラEの可能性を信じるディ・グラッシ「F1は”まだ”重要だが……」
ポールポジションからスタートしたパスカル・ウェーレイン(マヒンドラ)は、2番グリッドのルーカス・ディ・グラッシ(アウディ)を執拗に牽制し、ホールショットを決める。2番手には、ターン1へとアグレッシブに飛び込んだオリバー・ローランド(日産・e.ダムス)が上がり、ディ・グラッシが3番手。セバスチャン・ブエミ(日産・e.ダムス)が4番手という隊列でレースが進んでいく。3番手スタートだったマッサは、スタートで6番手までポジションを落としてしまった。
3周目、ネルソン・ピケJr.(ジャガー)がジャン-エリック・ベルニュ(DSテチータ)に追突。アレクサンダー・シムス(BMWアンドレッティ)を巻き込みながら宙を舞い、大クラッシュしてしまう。これにより赤旗が振られ、レースが中断することとなった。
なおこの事故で、ベルニュも右リヤタイヤをパンクさせるなど大きなダメージを負ってしまったが、赤旗中断中に修復することができた。
30分弱の中断を経てレースが再開。この再開に合わせ、セーフティカー先導中に各車共にアタックモードを起動した。
ただ、セーフティカーラン2周のうち、1周目にアタックモードを起動してしまったマシンは、ライバルに比べて早々に追加パワーが切れてしまうことになる。ブエミも早々にアタックモードが解除されてしまった1台。そのため、アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(BMWアンドレッティ)の攻撃に晒されることになるが、なんとかこれを阻止した。
ウェーレイン、ローランド、ディ・グラッシのトップ3台が隊列から抜け出す中、4番手ブエミ以下18番手シムスまでは、等間隔で数珠つなぎの状態でレースが進んでいく。
今回のレースでは、ストフェル・バンドーン(HWA)、ダニエル・アプト(アウディ)、ダ・コスタ、ブエミ、ディ・グラッシにファンブーストが与えられた。ただバンドーンは、ファンブーストの使用が許される前に使ってしまい、さらに許されている以上のパワーを使ってしまったことで、ドライブスルー&5秒タイム加算という厳しいペナルティを科せられてしまった。
レース終盤に向け、中団グループから抜け出したのはブエミとダ・コスタ。このふたりは上位3台に追いつき、5台による優勝争いとなった。
上位5台は5番手のダ・コスタから順にアタックモードを起動。そんな中、アクティベートゾーンを通過した際にローランドが挙動を乱してしまい、ディ・グラッシに先行を許してしまう。これにより、ウェーレインが先頭のまま、悠々とアタックモードを起動させることに成功した。
先にアタックモード時間が終了してしまったディ・グラッシだが、それでも執拗にウェーレインにプレッシャーをかけていく。
レース最終盤、各車バッテリー残量がかなり厳しい状況となっていく。そして最終ラップ、ウェーレインとディ・グラッシはシケインで接触。ウェーレインはコース外に飛び出してしまう。
それでもウェーレインはポジションをキープし、先頭で最終コーナーを駆け抜ける。しかしここで痛恨のバッテリー切れ。ディ・グラッシがゴールライン直前でウェーレインを交わし、劇的なトップチェッカーを受けた。しかもウェーレインにはシケイン不通過で5秒ペナルティ。結局6位となった。
最終ラップに3番手と4番手で入った日産・e.ダムスの2台も、まさかのバッテリー切れ。コース途中でストップしてしまい、チェッカーフラッグを受けられなかった。この結果、2位にはダ・コスタ、3位にはベンチュリのエドアルド・モルタラが入った。18番手スタートだったジェローム・ダンブロジオ(マヒンドラ)が4位、アンドレ・ロッテラー(DSテチータ)が5位だった。マッサも8位に入り、フォーミュラEでの初ポイントを獲得した。
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
みんなのコメント
この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?