F1はドライバーの頭部保護をさらに高めるため、2019年から新しいヘルメット規格を導入したが、メーカーによってはオフシーズンテストに新ヘルメットが間に合わない事態になりそうだ。
バイザー開口部が10mm狭まるほか、耐クラッシュ性能、耐貫通性能が高められた新しい8860-2018規格の研究開発段階には、現在F1ドライバーにヘルメットを供給している4社のサプライヤー全てが携わっていた。
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しかしアライは、FIAの性能試験の一部に合格したに留まり、まだ公認が下りていないようだ。
motorsport.comの調べによれば、新しい安全基準を満たしていることを確認するため、製品試験および評価が必要となることから、オフシーズンテストには公認が間に合わないようだ。
アライは今シーズン、セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)とダニエル・リカルド(ルノー)、そしてレッドブルのマックス・フェルスタッペンとピエール・ガスリーにヘルメットを供給する予定だ。
同社は、3月17日に決勝が行われる開幕戦オーストラリアGPでのレースまでに間に合うように公認が行われると期待しており、「まだ正式に公認されていませんが、社内テストによって製品の品質は保証されています」とのコメントも出されている。
また、他のサプライヤーもオフシーズンテストに新ヘルメットが間に合わないかもしれない。
昨年夏に新規格の発表が行われた際、対応バージョンのヘルメットを合わせて披露していたスティーロのみが、全サイズの公認を得られているようだ。
FIAの最新リストによると、4人にヘルメットを供給するシューベルトはミディアムサイズしか公認されていない。
最多のドライバー10人にヘルメットを供給するベルは、サイズ54~56+までの公認を得られているが、ウェブサイトには最大で61+というサイズまでラインアップされている。
公認が得られていないサイズのヘルメットを使用するドライバーには、影響がおよびそうだ。
オフシーズンテストにおいては、チームとドライバーがFIAのF1競技規則のテスト規定に従っていればよく、その中にはヘルメットの必要条件はカバーされていない。そのため、開幕前の段階でヘルメットの安全基準はグレーゾーンとなる。
普段使用しているヘルメットのメーカー・サイズの公認がなされていない場合、ドライバーが昨年仕様のヘルメットを使うのか、まだ公認が得られていない2019年仕様のヘルメットを使うのか、はたまた他メーカーの承認済みヘルメットを使うのかは不明だ。
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