ホンダは、F1のエンジンレギュレーションから”グレーゾーン”がなくなり、異なる解釈が生まれないよう、さらなる取り締まりを望んでいるようだ。
F1にV6ターボエンジンにハイブリッドシステムを組み合わせたパワーユニットが導入されたのは2014年のこと。ホンダがF1に復帰したのはその翌年だった。
■F1に予算制限は逆効果? ”グレーゾーン”を利用した自動車メーカー台頭を恐れるレッドブル
ホンダは開発アプローチにおいて根本的なミスを犯し、その回復に時間を費やした。だが、ホンダがF1におけるベンチマークであるメルセデスとフェラーリに追いつくのに苦労している理由の一部は、彼らがルールのグレーゾーンを悪用し、エンジンオイルを燃やしてパワーを高めていたからだと考えられている。
ホンダの山本雅史モータースポーツ部長は、新しいエンジン規則が導入された時のことについて、motorsport.comに次のように語った。
「誰もがグレーなエリアを利用することに熱心でした。特にフェラーリとメルセデスです」
「私たちは遅れて参入してきたので、知識と理解の観点で遅れていました」
「ホンダが考えているのは、そういったグレーゾーン全てを無くしたいということです。私たちは、グレーゾーンは望んでいません」
FIAは、2017シーズンからエンジンオイルの不正燃焼に関して規制を段階的に強化。2019シーズンに向けても、予選中の悪用を防ぐため補助オイルタンクを空にしておくなど、さらなる規制が導入される予定だ。
山本部長は、いくら「レギュレーションを作る人々がスペシャリスト」だからといって、詳細な設計プロセスに関する知識はないため、常にグレーゾーンが生まれ得ると認めている。
一方で「しかしF1に関して言えば、FIAの内部には非常に多くのスペシャリストがいることを、私たちは知っています。そして彼らは、グレーゾーンがないような、もっと良いレギュレーションを作ることができると思います」と話し、さらなる規制強化に期待を寄せた。
ただ、オイルの不正燃焼などのグレー領域の開発は、あくまでピークパフォーマンスを押し上げるためのもの。F1復帰の初期段階でつまづいたホンダにとっても、補足的な問題だった。
しかしホンダは、2018シーズンを前に体制を大きく変更。田辺豊治氏をテクニカルディレクターとし、現場指揮に。浅木泰昭氏がホンダ技術研究所HRD Sakuraにおいて、パワーユニット開発の指揮を執るという体制としたことで、2018年に大きな飛躍を遂げた。
「私たちが進歩できた理由は、開発側から優秀な人材を選んでF1チームに連れてきたこと、そしてファクトリーの質を成熟させたことです」と、山本部長は述べた。
「最も大きいのは、過去に学んだことを確実に形にすることです」
「私たちは多くの試行錯誤をして、多くを学びました。そこから何ステップか前進することができ、そしてそれが次の年につながるのです」
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
カーブって素人かよコーナーだろ! ハンドルとかダサいぜステアリングな! クルママニアが面倒くさいほどこだわりがちな用語5選
クルマのホイール「アルミ」と「スチール」どっちがいい? 足元を支える“重要パーツ”のメリット・デメリットとは?
一度見たら忘れられない「衝撃フェイス」! 「秀逸顔」な国産車3台と「正直理解不能な顔」の国産車3台をデザインのプロが斬る!!
GWに送られてくる「自動車税」13年超の税金が高すぎる! まるで「旧車いじめ」!? 最高税額は一体いくら?
日産「新型エルグランド」まもなく登場? 15年ぶり“全面刷新”で「アルファード対抗馬」なるか!? 待望の「次期モデル」どうなるのか
みんなのコメント
この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?