マクラーレン・レーシングのCEOを務めるザック・ブラウンが、F1でトップ争いができるようになるには5年の月日を要すると考えていることが分かった。ブラウンは株主にプランを提示し、それが受け入れられたと示唆した。
2012年の最終戦ブラジルGPでジェンソン・バトンがマクラーレンにとっての182回目の優勝を飾って以来、チームは勝利から遠ざかっており、数年にわたり不振に陥っている。
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グランプリレースにおいてフェラーリに次いで2番目に多い勝利数を記録しているマクラーレンだが、2014年にハイブリッド時代が訪れて以来、パフォーマンスが顕著に落ち込んできている。ホンダとの提携は悲惨な状況のまま終わりを迎え、パワーユニット(PU/エンジン)をルノーにスイッチした2018年も、マクラーレンのパフォーマンスはほとんど改善していない。
長くチームを率いてきたロン・デニスが2016年に退き、マーケティングの専門家であるザック・ブラウンがマクラーレンの指揮を取ることになった。ブラウンは2018年にマネジメント体制を大きく変更、今後も再編を行っていくと述べている。しかしマクラーレンは一向に優勝争いができる状況には戻らず、ブラウンの統率力を疑問視する声も上がっている。
■「5年でF1グリッド前方へ」。ブラウン、株主の揺るがぬサポートも強調
しかしながらブラウンは、自分にはプランがあり、マクラーレンの株主たちもそれを承認したと主張した。
「私は5年の計画を提示し、その計画のなかで、我々は優勝争いに戻ることになっている。一旦レースに勝てるようになれば、その後はチャンピオンシップを争う戦いをするようになる」とブラウンはRacerに語った。
「リバティがF1に変革をもたらすことが重要だ。なぜなら現在のF1の状況は、2、3チーム以外のチームがチャンピオンシップを賭けて戦うことが難しいからだ」
「だから我々にはなすすべのない部分もある。だが、複数のチームがレースに勝つことができ、チャンピオンシップを争えるようになる必要性を我々が働きかけていけるよう願っている」
「プロセスと投資に関する計画を立てた。復活への道を進み、グリッドの前方に戻ることになる予定だ」
トップ争いができる立場に戻るために5年のプランが策定されているかもしれないが、マクラーレンはより近い将来に何らかのかたちで前進を示す必要がある。そうしなければブラウンは、資金を握っている人物、すなわちマンスール・オジェやモハマド・ビン・エッサ・アル・カリファの信用を失う危険がある。
「時間的観点から見れば、我々が前進を示す必要があることは明白だ」とブラウンは認めた。
「株主たちはこのプロジェクトに全力を注いでおり、我々は仕事を任されている。彼らはレーシングチームに投資をしていて、投資をする者たちはその見返りと進展を見たいと思うものだ」
「だがXがYの日までに達成されなければならないという具体的な予定はない」
「彼らは我々と同様に物事が前進するのを見たがっている。しかしそれに関して具体的なスケジュールは立てていない」
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