先日上海国際サーキットで行われた、WEC(FIA 世界耐久選手権)スーパーシーズン第5戦上海6時間レース。TOYOTA GAZOO Racingの2台に続いてチェッカーを受けたのは、ジェンソン・バトン、ヴィタリー・ペトロフ、そしてミカエル・アレシンがドライブする11号車SMPレーシングだった。
バトンにとっては、WECで初の表彰台。また、山本尚貴と組んでチャンピオンを獲得したスーパーGTの最終戦に続き、2週連続での歓喜となった。
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バトンは、マクラーレン・ホンダでの厳しい2年間をもってF1から退き、2017年は休養に充てた。しかしその間にスーパーGTの鈴鹿1000kmにスポット参戦したことで”レースに対する愛情”を再発見。今季はスーパーGTとWECにフル参戦している。そして、スーパーGTではチャンピオンになり、WECでは表彰台獲得という好結果を残した。
「ここ数週間は、とても良い時間を過ごしている。先週はスーパーGTのチャンピオンにもなったし、今週末にはWECで表彰台も獲得できた」
そうバトンは言った。
「今年は僕にとっては、とても楽しい1年になっている。F1で厳しい時期を過ごした後、去年はかなり休んだ。そしてレースに戻り、うまくやれている。僕はとても幸せだし、楽しむことができているんだ」
「レースを楽しんでいた頃からは、もう何年も経っている。でも、今年は楽しめているんだ」
レース終盤、姉妹車である17号車のクラッシュによりセーフティカーが出動。この結果11号車SMPは、それまで築いたリードを一気に吐き出すこととなった。これで1号車レベリオンからプレッシャーをかけられることとなるが、ペトロフは雨が強くなったレース終盤に、アンドレ・ロッテラーが駆る1号車レベリオンを抑えることに成功し、表彰台フィニッシュを果たした。
「僕らは彼ら(1号車レベリオン)よりも、楽にタイヤを温めることができたと思う」
雨が強くなった状態での速さについて尋ねられたバトンは、そう語った。
「でもその一方で、僕らの方が彼らよりも、タイヤがオーバーヒートしてしまう」
「長いスティントでは、最終的には彼らの方が速いだろう。でも、スティントの最初は僕らの方が速い。楽しいレースだった。僕ら全員が、素晴らしい仕事をしたんだ」
「僕らは給油のスピードも早くすることができるようになった。ピットストップでは、僕らの方がレベリオンよりも2秒遅れていた。でも富士では5秒だったんだ」
「僕らが遅すぎただけだと思う。でも富士では、ピットストップの度に5秒余りのタイムを失った。ここでは少し近づいたのだから、それは良かった」
WECのスーパーシーズンは残り3戦。バトンはこれらのレースに向けて、自信を見せる。
「サスペンションとダンパー(の作業)に取り組むべきだ。その部分を改善できれば、クルマは強い。空力面ではとても強いんだ」
そうバトンは語る。
「コーナーに入るとすぐ、ダウンフォースが抜けるのを感じる。そして、すべてのグリップを失ってしまうんだ。改善すべき部分は確かにある。しかし、我々にはそれができると思う」
「最大の目標は来年のル・マンだ。そういう領域について仕事をしっかりとこなし、そして信頼性を確保できれば、僕らは戦えると思う」
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