F1イタリアGPの決勝結果抹消が確定したハース。しかし同チームのオーナーであるジーン・ハースは、最近のメルセデスのホイールにまつわる件と、ハースの結果抹消の件は、同じような出来事にもかかわらずその反応などが大きく異なっているため、不満を募らせている。
ハースのグロージャンは、今年のイタリアGPを6番手でフィニッシュした。しかしルノーは、ハースのフロアがレギュレーション違反だったにもかかわらず、それが修正されないままレースに挑んだとして、この最終結果に抗議。その結果、グロージャンはレース結果から除外されることとなった。
グロージャンのイタリアGP失格が確定。控訴裁判所がスチュワードの裁定を支持
この問題は、フロア前部の形状に起因したものだった。レギュレーションでは、当該部分の形状は、半径50mmの曲線を描いていなければならないと規定されている。しかしハースのフロアはこの要件を満たしていなかったのだ。
この件については、事前にFIAが指摘。しかし夏季の作業禁止期間があるため、早急に対処することができず、ハースとFIAの間でその対策が話し合われていたところだった。
ジーン・ハースは、このモンツァでの一件と対比させる形で、ここ最近のメルセデスのホイール問題について批判した。メルセデスはホイールの内側に複数の穴が空いたパーツを取り付けており、これが”可動空力パーツ”なのではないかとの疑いを受けたのだ。
メルセデスは、フェラーリから抗議されることを避けるため、このパーツをここ2戦で使用しなかった。しかしFIAはこのデザインが合法であること、そして空力効果は付随的なものであると判断していた。
「彼ら(FIA)はメルセデスに何を言ったのだろうか? その小さなディスクは、空力的な影響を与えなかったと言ったのか? それとも測れないほどだと言ったのか? それならば、我々も同じことだ」
ジーン・ハースはそう語った。
「(フロアの)角にその半径を用いたが、その効果は本当に測れないほどのものだった」
「しかもメルセデスは、それを取り外しただけで済んだ。でも我々の時は、打ちのめされた。そのフロアの形状は、パフォーマンスには関係しなかったんだ」
ジーン・ハース曰く、ハースの事例については、関連するレギュレーションの解釈に疑問があったと言う。
「その仕様は、英語で書かれている。しかし、彼らが望む形が正確に文書化されているわけじゃない」
「どんな種類の文章も、常に解釈の対象となる。それがチームの間で何カ月も議論されてきた理由だ」
「そして最終的に、彼ら(FIA)は”これが我々の求めているものだ”と結論を出してきた。そして、それに対応するためには、もう1レース必要だと我々は主張した」
「そのフロアを使って、それまでにも我々はレースを走っていた。他のチームもレースでそれを使っていたんだ。でも、パフォーマンス上はそれほど重要なモノではなかった」
イタリアGPの結果抹消については、ハース側が控訴。これについては木曜日にFIA国際控訴裁判所の公聴会が行われ、最終的にグロージャンを”結果抹消”としたスチュワードの裁定を支持した。つまり、グロージャンの結果抹消が確定した格好だ。
もし控訴が通っていれば、ハースはコンストラクターズランキングで、4番手ルノーとの差を大きく縮めることができたはずだった。しかしジーン・ハースは、5位というポジションでも、満足しなければならない旨を語っていた。
「今年1年を考えれば、5位というポジションは、本当に満足するべきだと思う。去年、我々はランキング8位だった。それが5位になれば、驚くべき成果だと言えるだろう」
「シーズン後半、いくつかの不運に見舞われ、勢いを失ったことについては、残念でならない」
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