ヤマハのマーベリック・ビニャーレスは、先日フィリップアイランドで行われたMotoGPオーストラリアGPで勝利を収めた。この勝利はヤマハにとっての今季初勝利だっただけではなく、昨年のオランダGP以来続いていた連敗記録を止める、非常に重要な1勝となった。なお、ビニャーレスにとっては、昨年のフランスGP以来の勝利である。
1週間前にツインリンクもてぎで行われた日本GPでは、優勝したマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)から13秒遅れの7位に終わったビニャーレス。彼はこの結果に失望し、レース後にヤマハのエンジニアらと1時間以上にも及ぶミーティングを行った。
ビニャーレス「コミュニケーションはスズキ在籍時の方が良かった」
ミーティングの後、ビニャーレスはもてぎを離れ、東京に移動。オーストラリアに向かう前に、気持ちを整えるために、短い休息をとった。
その一環として彼は、明治神宮を参拝し、自身を取り巻く厄介な状況から抜け出すべく、救いを求めたという。そしてその後、フィリップアイランドに到着したビニャーレスはチームのスタッフに対し、「日曜日に勝利することができたら、僕は頭を丸める」と宣言したという。
「きっと見苦しいだろうけど、やらなきゃいけないね。約束は約束だから」
25連敗というヤマハの歴史上最も長い記録を終わらせたビニャーレスは、そう語った。
ビニャーレスと彼のチームメイトであるバレンティーノ・ロッシは、それぞれバイクの好みが大きく違うため、ヤマハに対して異なる要求を行ってきた。これが、ここまで苦戦した一因だとの見方もある。そしてヤマハは、今後どのような方針を採るのか、決める必要があるのだ。
「僕は勝つことができるんだということを日曜日にヤマハが見てくれ、そして来年僕にとって最適なバイク、より競争力のあるバイクを与えようと努力してくれることを願っている」
ビニャーレスは、チームとの間の関係を過度に拗らせることを望んでいるわけではない。しかしながら、ヤマハが今季のM1に搭載するエンジンについての決断に不満を訴えているのは、明らかなことだ。ビニャーレスは当初、サテライトチームであるテック3のヨハン・ザルコが使う、2016年仕様の進化版車両を走らせることを望んだ。
また、高速コーナーへの進入も、ビニャーレスが抱えていた主な問題のひとつだった。今年のヤマハのマシンはブレーキングに苦労していたため、コーナーをワイドに走らなければならなかったのだ。ビニャーレス曰く、今季型のエンジンは、エンジンブレーキの制動力が非常に低かったのだという。
これに対してヤマハは、シーズン終了後にバレンシアで行われる2日間のテストで、来季に向けた新型エンジンを試すことができるだろうとしている。このテストで、ヤマハがライダーたちの声に耳を傾けたかどうかが分かるだろう。
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