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スポーツ 2018.10.28

山本尚貴、二度目のスーパーフォーミュラ王座に喜びと感謝「素晴らしいライバルがいてこそのチャンピオン」

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 10月28日、鈴鹿サーキットで行われた全日本スーパーフォーミュラ選手権第7戦で、ポール・トゥ・ウインを飾り2018年のチャンピオンを獲得した山本尚貴(TEAM MUGEN)が、レース後記者会見でチャンピオン獲得の喜びを語った。

 山本は今季、開幕戦となる第1戦鈴鹿で優勝、第3戦スポーツランドSUGOでも優勝を飾り2勝目をマーク。第6戦までで24ポイントを獲得し、ランキング3位につけていた。さらに27日の予選でポールポジションを獲得し、1ポイントを加算した山本は、25ポイントでランキング2位につけていた。

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■2013年の王座よりも強い思い
 迎えたレースでは、終盤ランキング首位だったニック・キャシディ(KONDO RACING)に迫られるものの、逃げ切り今季3勝目を飾り、2013年以来となるチャンピオンを獲得した。表彰式を経て行われたセレモニーでは、ライバルたちにスパークリング日本酒をかけられたが、実はアルコールが飲めない山本はフラフラの状態になってしまった。ただ、それでも王者の務めとばかりに記者会見に臨んだ山本は、タイトル獲得の喜びを切り出した。

「2回目のチャンピオンということになりますが、一度目は2013年でした。そのときは最終戦で、今回と同様に勝たなければチャンピオンになれないという状況でした。ただ今回と違うのは、ロイック(デュバル)とアンドレ(ロッテラー)が欠場していたなかで決めたチャンピオンでした。観ているファンの皆さんもそうですし、自分もですが、“真のチャンピオン”ではないと感じていました」と山本。

「今年はオートポリス戦が中止になって全戦で戦ったわけではありませんが、ライバルと1年間戦ったなかで、こうしてチャンピオンを獲得できました。一度目よりも今回の方が重みと実感があるな、というのが正直なところです」

「2013年も今年も楽なシーズンではなかったですし、KONDO RACINGの2台、特にニックが強敵でした。最後はああいう秒差(0.6秒差)で決着がついたので、良きライバルがいたからこそ盛り上がったレースでしたし、自分としても志を高くもち、どのドライバーにも負けないようにと頑張ったからこそ今回のチャンピオンに繋がったと思っています。その意味ではライバルにも感謝したいですし、いいシーズンを過ごすことができたと思っています」

■シーズン中盤の苦戦
 また山本は、今季を振り返り2勝を挙げたほかは、ポイントを思うように重ねられなかったと語っている。

「今シーズン、得意の鈴鹿で開幕戦で勝って、SUGOでも展開に恵まれて2勝目を挙げられた。その時点で2勝したことで、どこかチャンピオンを意識したのはありました。それまで鈴鹿以外のコースで勝てていない過去がありましたし、『なんとか最終戦の鈴鹿までポイントをうまく重ねて戦えれば』という気持ちがあったことが、今となっては失敗だったと思っています」

「その中で計算をしたら、たぶん鈴鹿とSUGO以外で3点しか獲れていないんですよね。それはあまりにも少なすぎるし、その3点でもチャンピオン争いの権利をもって最終戦に来れたのは本当にラッキーだと思います」

「今までもそうなんですが、あまりにも自分の気持ちを出し過ぎると100%を越えたりミスをしたりとか、うまくいかないことが多かったんですが、だからこそ100%にならないところで走ってチャンピオン獲れたらいいな、と思って鈴鹿に来ました」
■山本もハートに火を点けたキャシディの言葉
 以前から、自分をセーブし冷静に戦うことが山本のスタイルだった。今回もそうして鈴鹿にやってきた山本だったが、レース前にランキング首位だったキャシディが発した態度、そして言葉が逆に自身のタイトルに繋がったのでは……と振り返る。

「ニックと金曜の記者会見やブリーフィングでも会ったんですが、『タイトルを意識しているけど、ベストを尽くす』と、どこかニックらしくないところがあったんです。これは逆にチャンスだな、と思いました。あまりそんな気持ちはもたないのですが、『絶対に負けない。彼らの前に出たい』という思いがフツフツと沸いてきました。それは今までの自分にはないマインドですね」と山本はレースウイークに入る前の気持ちを述べた。

「ブリーフィングで、ニックが『チャンピオンを獲ったら、ドーナツターンしていいか』とみんなの前で話すのを聞いたとき、僕の中では『絶対にさせない!』という思いになったんですよね。彼が僕を奮い立たせてくれた部分はちょっとあります(笑)。彼も本当にチャンピオンを獲りたいと思って鈴鹿に来ていましたし、強い気持ちをもっていましたけど、もしかしたら、『自分の方が勝ちたい』という気持ちを持てば勝てるんじゃないかと思わせてくれたんですよね」

■タイトルを獲れたのも、ライバルあってこそ
 こうしてキャシディを背後に従えながらもタイトルを得た山本だったが、ライバルに対する敬意も忘れないのが彼らしい。

「今回勝つことができてチャンピオンを獲ることができ、こうしてコメントさせていただいていますが、結果的にそういう気持ちをもって週末を過ごせたことが、チャンピオンに繋がったんだと思います」

「あと、僕がチャンピオンを獲ったことでニックがチャンピオンを獲れず、近藤(真彦)監督ももちろん悔しい気持ちしかないと思うんです。でもそんなふたりが僕のところに来て、『いいレースだった。おめでとう』と言ってくれました」

「チームスタッフの方も声をかけてくれましたし、本当に素晴らしい選手、監督、それにKONDO RACINGという素晴らしいライバルと戦うことができたと改めて感じましたね」

 記者会見中はアルコールで辛そうな山本だったが、最後は笑顔でライバルへの感謝を述べ今季のチャンピオンを改めて噛みしめている様子だった。

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(AUTOSPORT web )

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